お見合い 最終話

エレベーターの扉が閉まる瞬間…

爽やか商社マンが飛び乗ってきた

まさかワタシがいるとは知らず商社マンは飛び乗ってきたのだ

３０分前にあんだけ盛り上がって話した同士

なのに

恐ろしく

気まずい

あんな重苦しいエレベーター内は体験したことないほど

こうして京姫のひと夏の社会勉強は終わった

京都に帰り

どうも後ろめたくモヤモヤしたワタシ

２週間後に旦那に告白した

『あんな～　こないだ東京行ったやん』

『あぁ』

『あの時な～滋賀Μちゃんの彼氏探ししててん』

『ふ～ん』

『でな～お見合いパーティー行ってん』

いつもは口数が少ない旦那が

『えーっお母さん何してんの』

『滋賀Μちゃんの為やん』

『滋賀Μちゃんの為って、理由付けてそれ、どやねん』

『いやいや…流れでなぁ～(焦)』

『○○と(←息子)お母さんの帰り待ってんのに何してんねん』

やっばーっ

『いや～でも行って分かったわやっぱお父さんがいいわたいした人いはらへん面白かったけどな。

年収とかじゃないな。お父さんで良かったわ

言わへん方が良かった黙ってたら、そっちの方がコワイやろあ、お父さんも行ってみる』

一気にまくし立てました

『いや、オレはえぇわ』

それから８年経った今現在

一度もその話題に触れない旦那…

納得したのでしょうか

                     完