NIGHT RANGER JAPAN TOUR 2007を振り返って

もうナイトレンジャーが帰ってから１週間経つんですね。
大変お待たせしましたがレポートです。

今更、皆さんが書いている様な内容を書いてもつまらないので
あの時感じた事を書きます。
かなりの長編なので覚悟！（笑）
ちょっと辛口もあります、、、、ごめんね。

６月１０日

待ちに待った初日です。
実は直前まで開演時間を７時と勘違いしておりまして危うく見逃す所でした（危なねーー）
教えてくれたたかじんさんありがとう。

開演時間になり客席を見渡すと２階の後ろまで人・人・人！壮観でした。
そして暗転してメンバーが出てきて
ジャックがマイケルに合図を送ると[Tell your vision]の打ち込みサウンドが！
こう来なくっちゃ！！
実は先日のニテレンのオープニングでわざわざこのイントロをMTRで自作して使用したんです。
きっとナイトレンジャーも同じパターンで始まると思って１週間先取りでした。
ただしその後の日本での３回の公演では２曲目に格下げになってしまいました。

ブラッドはフェルナンデスのBGモデルで登場！
よく見るとピックアップはP.J.Marx（ロゴ有りカバー付き）
今回はてっきり青いPRSだけしか使用しないと思っていたのでファンには嬉しいサプライズです。

今日はレブ側のスピーカーの前だったのですが正直PAの音はよくないと感じました。
ジャックのベースがいきなり歪みまくりなんだもん！
ジャックのベースですよ！！！ありえません（わかる人にはわかるね/笑）

その後多少は改善したもののPAは褒められませんなぁ。
最近のナイトレンジャーのコンサートはPAが素晴らしく心地よいサウンドだったので意外でした。
ウドーさん次回はしっかりお願いしますよ！

２曲目に[This boy to need rock]が来ました！
アメリカでこの曲をやっている情報をつかんでいたので個人的にはサプライズではありませんでしたが
久しぶりに生でこの曲を聞いて武道館を思い出しましたよ。
ただ、前半ブラッド・後半ジェフのソロパートが[Highwaystar]に入れ替わってました。
前回の来日時のどこかのLIVEでドンテルの中間で[Highwaystar]入れてなかったっけ？
２年前にアメリカで見たときはドンテルでやってました。
この展開に皆さん大盛り上がりでBBSでも喜ばれている方が多いので大正解なのかな？
でも俺はオリジナルのソロが聞きたかったんだよね(^^;
特にソロの後ろで動いてるコード進行が大好きなんです。
それとジャックのアクション武道館の時より数段カッコいいね！
あの人は真のエンタテイナー。凄いです。

注目のレブさんですがこの日は機材の調子がよくなかったようで冷や汗かきながら弾いてるような気がしました。
各方面で定評のあるギタリストですからアレが本調子とは思えませんが正直イマイチの感はぬぐえません。
よく見ると足元にコンパクトエフェクターを並べアンプの上にもコンパクトのラインセレクター（だと思う）
プロでもコンパクトを愛用する方は多いですけどその分（ノイズやケーブル抜け）のトラブルには慎重に準備しないといけません。

結局最後までトラブルを抱えていたようでした、予備のシステムも用意していなかったのかな？
客席のPAの悪さを書きましたが恐らくステージ上のモニタスピーカのバランスもよくなかったのでしょう。
レブさん、ピックを投げる余裕もなく終始イマイチって顔をしてたのが残念。
厳しく言っちゃうとプロなんだからたとえシールドが抜けてて音が出ていなくても
「俺って凄いだろう？！」って顔して演奏しないとだめです、お客さんはそのあたり敏感ですぞ。

ブラッドだってご自慢の新しい高級ギターPRSが不調だったけど
的確な判断ですぐにフェルナンデスに持ち替えて何事も無かったように演奏を続けていましたね。
（本人は相当悔しかったはず、、、、ファンも期待してたからね）
あの判断＆準備ですよ！LIVEバンドは。

で、LIVEがよくなかったか？というと全くその逆で
レブさんの分も（？）ジャックとブラッドが凄まじい勢いで演奏してました。
TMGでベース弾きまくりのジャックを目撃してしまったので「もしや？」とつまらない期待をしていたのですが
皆さんの期待通り（？）ベースを弾かないジャックがいました（笑）
すげーの何のってジャックの元気のよさ！
こんなステージを毎日やってたら俺なんか速攻“故障者リスト”入りです（汗）

ブラッドもメサブギーのアンプ＆P.J.Marxのピックアップという高校生の頃あこがれた組み合わせのサウンドで
これでもか！と弾いてます。（ブラッドの事は１５日のレポで。。。。）

新曲から俺の一番のお気に入りの[Whatever Happened]もやってくれました。
この曲LIVEでは微妙かな。。。。と思っていたのですが
メンバー（ジャックかな？）もやっぱりお気に入りの曲なんですね。
この曲の超短いブラッドのソロも大好き！ああいうのをセンスがあるって言うんですね。

PA音、レブさんの不調、、、などがありましたが
なんたって満員の客席から押し寄せる凄い音圧の歓声に包まれて大盛り上がりのコンサート初日でした。

６月１５日

先日書きましたが偶然にも最前列という夢のような場所で見れる事になり、またブラッドの誕生日の最終日。
本気で会社を辞める心の準備しました（笑）
万が一、夕方から会議や急な仕事を押し付けられて拒否できなかったら辞めて帰ってこようと。。。（笑）
（辞めないで済みました！　　なので今中国なんですがね。。。。汗）

話に聞くとレブさん、名古屋や大阪では絶好調だったらしいではないですか。
これは期待です。
初日に気になったPAの音ですが正直、この客席の位置だと正しい判断は不可能です。
自分の感じでは初日より大分よくなっている気がしましたが「よくなかった」という
レポをされている方もいましたし、、、、どうなんでしょうかね。
ブラッドの音はPAではなくアンプの音が聞こえてきました。
ボーカルもよく聞こえたし初日は何弾いてるかわからなかったレブさん音も聞こえてきました。
本人もそこそこ調子いいのか笑顔で前に出てきたり、凄い速い音が聞こえてきたり。。。。
本領発揮しはじめたかな？という印象。

そして我らがブラッド、今日で５０歳です。
が！！！！！
俺の印象では完全に初来日の頃に戻ってます！
雰囲気があのビデオを彷彿させるんですよ。

どうもマンインモーションのあたりから表情に丸みが出てきて
プレイ中にコミカルな表情も見せる事もあいまって昔の鬼気迫る雰囲気が薄れていた気がします。
「いい人」って感じで・・・・・
それが今回のブラッドは凄まじい迫力がありました。
もちろん色んな表情をしながらソロを弾いて客を煽るのですが（簡単な事ではないです！）
ふ、とした表情が昔見たブラッドそのもの！
簡単に声を掛けられない雰囲気を持った怖いブラッドです。
自分にとってはまた遠い存在に戻りました（いい意味で！）
超かっちょええええ！！です(^^)

ジャックのMCもTMGで覚えた（？）中学英語の授業風をさらに進化させてました（爆）
[マイ・ネーム・イズ・ジャックブレイズ」
[ハウ・アー・ユー？]
[アイム・ファイン・センキュー。　エンヂュー？]
なんてベタなMCを展開した外タレは世界広しともジャックだけでしょう！
これをウケ狙いでやっちゃうんだから素晴らしい（笑）
本当、客の心を奪うのが上手いね。
たとえナイトレンジャーを知らない客が居ても帰りには「すげー楽しかった」って言わせちゃうもんね。
他のMCもわかりやすい言葉を選んでさらにゆっくり話してくれる。
アメリカのLIVEでの超高速マシンガン・トーク（それも超長い！笑）を知ってるだけにジャックのLIVEに対する姿勢を垣間見た気がします。
ありがとうジャック！！

ケリーのいつもの歌声を聞くと本当に安心するね。
それに今回からバラードの定番曲が１曲増えました。
[There Is Life]
本当、ケリーにピッタリの曲です。コーラスもNRでしか出来ないハーモニー
ジャックいわく「マイ・フェイバリット・ソング」だそうです

キーボードのマイケル。
あまり弾けていなかった。。。。というご指摘もあるようですが（確かに！笑）
私は彼の存在が好きです。
正直な所フィッツの復帰は期待できないので誰かをキーボードに向かえないといけないのですが
ナイトレンジャーの場合、実はキーボードが一番難しい！
音を前に出しすぎる人はダメなんです。
これは解散前のジェシー・ブラッドマンで証明済み（汗）
サウンドのバランスが崩れます。
マイケルの控え目なプレイがナイトレンジャーには必要不可欠だと思うんですよ。
なのでこの後も続けて欲しいな。
それこそキーボードに新しい人が入ったら俺は心配でたまらない。
控え目なプレイを出来る人って皆無に等しいので。

ブラッドの誕生会も盛大に行われたし、それは凄い盛り上がりで次回の来日は早いんじゃないかな？
と思わせる大満足な内容のジャパンツアー２００７でした。

が、最後に一言。。。。。
やっぱりレブさんに苦言を言わなくてはいけません。
フレーズを覚えていないのはナイトレンジャーに参加している以上、致命傷ですよ！
俺はドン・テルの最後のハモリの指使いがわからなくなって弾くのを止めたのを見逃しませんよ。
自分だけのソロパートなら好き勝手に思いのまま弾いてくれて構わないんだが
（プロなんだからジェフのコピーをする必要は無いと俺は考えます）
数多く登場するハモリでのギターソロはナイトレンジャーの生命線みたいなものなんだから
必死に練習しなくっちゃ！
シングミー・アウェイのハモリも怪しかったし。。。。
ジェフやブラッドも勢い余って不響和音になる事もあるけど（笑）

その意味では（これは賛否両論、、、というより洋楽ファンには否の嵐だろうが、、、汗）
TMGつながりでTAKU松本氏がサポートしたら完璧にこなしたと思います。
（１５日見に来てたらしいね）
彼のギターの好き嫌いは別にしてそういう点では非常に安定してるギタリストなのでね。
あっ、でもチケットを取るのが１００倍、いや１万倍難しくなっちゃうのでご遠慮ください（笑）

という事でレブ・ビーチさんのファンには大変申し訳ないのだが次回の来日では違うギタリストの可能性１００％だと思う。
俺達よりメンバーが一番わかってると思うよ。

改めてジェフ・ワトソンの偉大さに気づかされた気分です。
今回のいざこざもきっと時間が解決してくれてまたジェフが戻ってきてくれる事を祈りましょう！
それを理由に来日公演できるしね！（笑）

それと、出張前にブラッドがオジーに参加したビデオを見直したのですが
今回のレブ・ビーチとは比べ物にならないぐらいのプレッシャーの中で
（超人気のオジー、会場はアリーナクラス、ランディーローズの悲しみの中）
あれだけ堂々と、自分の個性を存分に発揮して演奏している２４歳のブラッドってやっぱり凄いんだなぁ、、、と思いました。

なんだかレポだかわからなくなっちゃいましたが
また次のレポを書ける日を本当に心待ちにしてます。

ありがとうナイト・レンジャー！
See you again soon!!