はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。




 

" Transit "

第1章 ㉑

【幸せな日々、最高の友】 

 

 

毎日がパラダイスの高校生活、

一般教科は残念ながら別として笑い泣き

専攻の日本画は特に、

有志展やコンクール展、

3年生は卒業制作展の大作があるため、

ある意味真面目に取り組んでいるようだ。   


 

 

ある意味というのも、

彼が描く絵のモチーフは愛する虫たち。


と言っても…

決して可愛いとは言えない虫たちガーン 

  

 

夏休みには、

その虫たちを捕りに出かけたり… 

夏休みでなくとも、

高尾山には何十回と夜な夜な登っていたようで。  

 

 

それには実は、

運命の出会いというものがあったわけで… 

 

美術科2クラス、

男子は少なくて1クラス40名中6名ずつ。

その中で日本画専攻の男子は2名。 

クラスは違えど、専攻、そして何より、

趣味がピッタリすぎるくらい合い、

同志でもあり、ライバルでもあり、

悪友でもあり、大切な虫友になっていた。


 

 

高尾山や都内、都外の公園?や山はもちろん、

宇都宮に泊まっては栃木県内の虫とり、

なんて序の口。。。 

 

 

高校2年、関西方面の修学旅行から戻ると

次の日の朝から代休を含め学校を休んで、

奄美大島へ虫とり旅行にその虫友と2人で

出かけてしまったのだ。

寝袋2つとテントを持って。 

 

 

 

私は直前に聞いたものの、

虫友のママは聞かされておらず、

事後報告だったとビックリしていた…ガーン 

 

 

 

私は、代休以外に学校を休むなら

自分で先生に言いなさいよ!

と言っていたので、

彼は、奄美大島のチケット✈️を取るのに、

修学旅行の前に担任の先生に話していた。

 


修学旅行最終日、

京都から東京へ戻る新幹線に乗らず、

京都駅で解散してもよいだろうか?

と。アセアセアセアセアセアセ 

修学旅行の次の日から

奄美大島に行くので伊丹空港から直接行きたい、

と。アセアセアセアセ

なので学校は代休の次の日も休みます、

と。アセアセ




先生は… 

「アラッ 奄美大島イイわね〜

 氣をつけて行ってらっしゃい。

 でも、京都で解散はできないわ。

 修学旅行の解散場所は

 東京駅だからね!」

 

 

 

というわけで、

楽しい修学旅行から戻って、

疲れの残ったカラダはお構いなく

アドレナリン活性のワクワク脳のまま

次の日の朝には第2弾の弾丸旅行へと✈️

旅立っていたのだ。 

 


全くもってあり得ない

氣の合うコンビのようで。。。

 

 

もう一つ、あり得ないことに、

修学旅行の荷物は

京都から自宅に送っているはずが… 

奄美大島に行っている間に届いてしまうからと、

クラスメイトの仲良しの友達宅に

送っていたのだ。アセアセアセアセ 

 

 

 

私は当然、彼の行動を

理解することは諦めていた。 

 

 

 

奄美大島から戻ると、

修学旅行の荷物と話と奄美の荷物と話と、

わけわからなかったが、

本人はとにかく、日々楽しんで、

人生を満喫しているようだった。 

 

何より驚いたのは奄美大島のお土産と、

奄美大島でのお土産話だ。

 


(奄美大島のお土産を開けると、

バルタン星人みたいなものにギャー😱😱と。)

   

 


ホテルをとってあげるから、

と言っても、

ホテルにいないし、

夜もどうせ寝ないからイイよ!

とテントと寝袋2つを持って

出掛けてしまったわけで。

  


 

夜中、山の中を虫とりに歩いていると…  

 

何かが光っている?

何者かがこっちを見ていている?

目が光っていたのだと。 

2つではなく…8つ?はあったかと。

めちゃめちゃ怖かったと。 

イノシシの親子?集団?だったらしい。。。 

 


本当に無事でよかった。 

 

 

そんな危機一髪?は

コレだけではなかったようだが。。。


 

 

とにかく彼ら2人は

学校の専攻はもちろん、

画塾も一緒だったので…

色々とやらかしては、

人生を愉しんでいたようで。。。 

 

私は彼らが、

自然の中であらゆる感性や野生の勘さえも

相当磨いていたに違いないと

言い聞かせては なるべく自由を奪わぬよう

努めていた。 

 

 

 

虫友だけでなく、

他の仲良し君たちもまた、

礼儀正しくイイ子たちばかりなのは

夏休みに宇都宮に泊まりに来た時に

確信していた。   


 

 

 

昼間はプールにでもと思っていたら、

都会っ子の彼らは、

人がいない自然の川とかに行きたい!

と。 

 

一つ思い当たる川があり… 

周りに何もないし、コンビニもないけど

良いのかと聞いてみると、

そういう所がいい!

というのだ。 

 



 

朝食後、

私はお昼のおにぎりと焼きそばを作り、

彼らを車に乗せて小来川へと向かった。 

 

田舎になればなるほど、

彼らはテンションが上がってくる。 

青い空が広くて、

緑がいっぱいの風景に癒される彼ら。

 

毎朝満員電車に乗り、

人込みに押されて都会のど真ん中に通っている

日常から離れて空氣を味わっているようだ。

 

 

周りに何もなく、

誰もいない、とっておきの川に着くと、

彼らの目が更に輝いていた。

お弁当や飲み物が入ったクーラーボックスを

降ろして、

夕方まで居られる?

何時に迎えに来ようか?

と、約束をして私は宇都宮に戻った。 

 

 


川に入ったり、魚や虫を捕まえたり、

お昼ごはんを食べたり、

お昼寝したり… ?? 

何をしたのかはわからないが、

とにかく自然の中で一日過ごして

リセット?リフレッシュ?されたのだろう。 

 

 






 

宇都宮での夏の休日は、

彼らに満足していただいたようで

私も嬉しかった。 




学校もパラダイス、

友達にも恵まれて

本当に幸せな高校生活を送っていることが

有難くて仕方なかった。






 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク