はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。




 

" Transit "

第1章 ⑲

【パラダイス再び⁉️】

 

 

 

絶対にどうしても行きたかった念願の高校に

晴れて入学。

 




 

宇都宮から東京への引越し…

リビングもキッチンも自分の部屋も

お風呂もトイレも

すべてが狭いマンション暮らし。


映画館へも徒歩数分と

夜中まで人が行き交い

何でも揃う繁華街の便利さと人混み。

目に映るものすべてが新しく刺激的ではあるが、

当たり前に車での送り迎えだった生活から

急行で一駅、5分とはいえ満員電車での通学。  

 

自然が大好きな彼にとって、

大丈夫なのだろうか。。。 

 

都会に住むことで、

ゲーセン通いとか変な遊びを覚えたり、

悪い人の仲間になったりしないだろうか。。。 

 

正直、少しだけ心配していた。 

 

というのも、私は仕事の関係もあり、

東京と宇都宮を週の半分ずつで

生活しなくてはならなかった。 

週の半分は彼は東京で

一人暮らしになってしまうのだ。 

 

 

 

有難いことに、

心配はすぐに解消してしまった。  

  

 

そう、念願の高校へ入学はしたが、

そこがゴールではなかったのだ。 

 

 

入学してから間もなく…

夕食を食べながら楽しそうに学校での話を

していた。 

入学式の次の日からは、

大嫌いな制服を着ていくこともなく、

自由に私服で登校していること。 

1学年4クラス。美術科は2クラス。

男子がクラスに6名しかいなく、

(舞台芸術科や音楽科はもっと少ないかと)

お昼は男子と仲良く食べていること。

 

そして、 

進路の話に…

 

藝大の日本画にいく。

就職はしない。 


と。

 

  

小学生から自分から油絵がやりたいと

油絵が大好きで習っていたはず。。。 


高校受験の水彩着彩の実技ために

中学3年の9月から

画塾(KILAKA美術学院)の受験科〜大学受験の

日本画クラスでM先生に教わったことが

人生を変えてしまったのだろう。

 

M先生に憧れ、高校入学と同時に、

油画から日本画に専攻を変えたのだ。 

 

 

私は、美術に関して全くのど素人だが、

「あなたは油画の方が向いていると思うけど」 

と何度も言っていた。

 

小学1年生から観てくださっている

KILAKAの学院長先生も、

性格的にも、描き方?表現も?

【油画タイプ】だとおっしゃっていた。 

 

 

一度決めたら曲げないところ、

私のDNAでもあるから仕方ないのだろう。 

 

 

いずれにせよ、

藝大の日本画一本! 

作家(画家)志望だから就職はしないから! 

  

と宣言されてしまったのだ。 

 

 

 

入学前、私の中では、

美大進学はもちろんのこと、

油画だと思っていたし、

藝大はそりゃあ入れたら最高だけど、

難しいし…

現役で入れるところに。。。

ムサタマに行けたら。。。

と内心は。

 

 

 

目標を持つことの大事さや、

将来の目標や、

やりたいことが明確な人たちの中にいること、

環境が大事だなぁ、

と、

ここで私自身も改めて覚悟を決めたのだ。 

 

 

就職しないということは… 

とにかく彼の夢を全身全霊全力で私が応援する。

彼が目標達成するためには、

私も1ミリもブレずにサポートし続ける。 


静かにそして強く決めたのだ。 

  

 

 

嫌々通っていた中学と違い、

学校は毎日が楽しくて、

友達にも恵まれ、

尊敬出来る先生も何人もいて、 

部活にも、同好会にも入って、

自由登校の土曜日まで学校に行くなんて、

そこは本当にパラダイスだった。 

 

 

 






 

 


 



 


 

 

 



 

  



 
 
 

 
 
 



 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク