はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。




 

" Transit "

第1章 ⑮

【受験当日の朝の衝撃⁈と吉兆?と】

  

ホテルにチェックインすると、

まずは、荷物を置いて… 


明日は学科、いまさらドタバタしても仕方ないとのことで筆記用具のみしか持ってこなかったと。

そんなことだろと私は都立高校入試過去問題集を

一応持ってきたのだ。笑笑

 

 

受験高校に1番近いホテルも、

運良くキッチン付!

お弁当を持たせるにも、

コンビニ弁当は避けたかったし、

なんなら朝ごはんも作れるし、

炊飯器もあるしね! 

 

 

ざっとお部屋をチェックして、

彼はひとまず休憩していると言うので、

私は、お弁当や朝ごはんの食材を買いに、

近所のイトーヨーカドーに行くことに。


「あっリンゴ1個買ってきて。赤いのね!」

と。


  

買い物を済ませお部屋に戻ると、

 

「世界堂に行ってくる!」 

というので、 


私も夕食をどこで食べるか一緒に

近所を散策しながら世界堂に向かった。 

 

 

 

買い足したい画材を買って、

ホテル方面に戻りながら、

今晩の夕食のお店を決めていた。 

 

 

 

夕食に出かけるまでの時間、

私が持ってきた過去問を

お付き合い程度に数ページ解いて

学科の受験勉強はこれにて終了!


 

 

 

夕食を済ませてホテルに戻る帰り道、

明日の夕食はどこにしようか?

とチェックしていた。 

 

 

 

お部屋に戻ると、

私は明日の朝食の下準備。 

彼は、

 

「一枚リンゴを描いてからお風呂に入る!」

と。 


昼間頼まれたリンゴは

食べたいわけではなかったことが判明した。

ノリノリで描いている様子が嬉しかった。

  

 

 

お風呂にゆっくり浸かり、

髪を乾かして早目に就寝。

 

ベッドに入ると、足だけを布団から出し、

私のメディセッションを受けている途中で

スースーと寝息が。

よし。完全に眠ってしまった。 

五臓は整った! 

 

 

 

それから私もお風呂に入って、

アラームを3つセットして就寝。 

 

 

 

「おはよう!天才Kちゃん!」 

 

 

目覚めもよく、朝ごはんを食べ、

お天氣もよく、元氣に学科入試に向かった。 

(途中まで送ろうか、という答えは、

大丈夫!行ってきます!だったので

ホテルの玄関で手を振って見送った。)

 

  

 

3教科を終え、ホテルに帰ってくると、

にこやかな顔だった。 

 

 

解答は5教科終わらないと出ないので

答え合わせ、自己採点は夕方と。  

それが終わったら夕食に出かけたい、と。 

 

 

 

予想以上の自己採点でご機嫌だ。 

よかった。 

あとは明日の実技〜着彩、

モチーフも様々だし、

描く場所はくじ引き。

あまり好きではない正面がきても

描ける自信はあるのか、

緊張はみられない。 

 

 

 

夕食に出かけて、

帰り道、綺麗なお月さまが輝いていた。

私は、それだけで上手くいく氣がしていた。 

 

 

 

明日の朝食も作る氣満々だった私に、

「明日の朝は外で食べたい。」

と。 

 

 

「えっ⁈ 朝6時とか、やっているところは

 あまりないわよ。やよい軒くらい?」 

 

 

「そこ!やよい軒で定食が食べたい。」 

と。笑笑 

 

 

まさかのリクエストに笑ったが、

実技の前だし、本人の希望を受け入れた。 

 

 

 

2日目の夜も、リンゴを描いてから

お風呂に入って、

私のメディセッションを受けながら

スヤスヤと眠ってしまった。

私はこの技術を習っていて本当によかった、

とこの時改めて強烈に思った。

  

 

 

6時に起きると、

入試に必要な道具等を支度をして、

私たちはやよい軒へ向かった。

2月の朝の空氣はまだ寒いけど、

清々しく氣持ちよかった。 

 

 

 

初めてのやよい軒。 

彼は魚の定食、

通常朝食を摂らない私はお味噌汁のみを。 

 

 

 

時間的にも余裕だったので、

ゆっくりと食べ始めていると… 

 

 

静かな朝食の雰囲氣には

全く想像していなかった人達が入ってきた。 

 

(そっかぁ、仕事が終わってくるのかぁ。

ここは、新宿1丁目だもんね。)

 

静かな朝の店内に異様な笑い声が響いていた。 

  


 

大事な入試直前なのに、

やっぱりホテルで食べた方がよかったかも(^^;; 

地方の中学生の男子には強烈すぎよね(⌒-⌒; )

  


 

ビールに唐揚げ、ポテトと、

仕事帰りのオネエさん方がグハハハ〜〜〜と

朝から盛り上がっておりまして 笑笑 

 

  

 

初めての強烈な光景に

魚の定食を食べながら彼はニヤニヤして

アチラに釘付けなのです!

 

 

「あの人たちってオカマ⁈ってこと?

 だよね⁈」 

なんて、楽しそうに私に聞くものだから、 

 

 

「そうだけど、お願いだから

 あんまり、ジーっと見ないで!」 

と笑いを堪えながら言うのが精一杯だった。 

 

  

その間、アチラでは

ビールや唐揚げのおかわりが続いていた 笑笑 


その度に彼はニヤニヤと釘付けになっていた。



朝食が済んだ私たちはお店を出て、

ホテルに戻る途中、

受験の話は一切せずに、

オネエさんの話題だったことは言うまでもなく。 

 

 

さぁ、超リラックスモードで

いざ!受験会場へ! 

 

 

今朝作ったお弁当を持たせて、

私も道を渡ったところまで一緒に

付いて行った。 

 

 

「行ってらっしゃい! 

 思いっきり描いてらっしゃい!」

 

 

「はい。行ってきます!じゃあね〜」 

 

  

かなりのご機嫌モードで画材を持って

学校に向かって行くのを眺めていた。

そして、そのまま私も

散歩がてら歩き出した。  

 


 

エッ  アラン?  

 

一瞬息が止まった。


アランにそっくりの子が前からやってきた。

(男性がお散歩しているのだか…) 

 



アランそっくりのアフガンハウンドと

目が合いながらすれ違うと、

私は振り返って、心の中で、

「アラン!ランちゃん!」

と叫ぶと、

その子は振り返って、

一瞬目が合うと、

すぐに進行方向を向いて行ってしまった。  

 

 

 

私は立ち止まったまま

「アラン、ありがとう。」

そう呟いて見えなくなるまで目で追っていた。


  

 

もしかしてアランの生まれ変わり?  

彼もすれ違ったのかしら? 

アランが応援に来てくれた?

いつもこの辺をお散歩してるのかしら?

この学校に通ったらまた会えるってこと? 

 

 

 

なんかとてもHappyな氣分になって

青空を見上げてまた、

「アラン、ありがとうね〜

 Kちゃんガンバってくるわね〜」

と手を合わせて言った。

 

 

  

最高の受験当日の朝だった。







 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク