はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。




 

" Transit "

第1章 ⑨

【自分探しの旅へ】


中学2年の夏休み…

小さい頃から絵だけは上手かったので、(笑)
美術部の先生からは何度かお誘いを受けていたようだが、
学校の美術部に入るくらいなら、
毎日キララに通いたい!
と内申書のことを話しても
全く部活に入らなかった。 

キララ(油絵教室)とNZ前に通っていた英会話の個人レッスン、それ以外は塾通いの日々。 

また、志望校といくつかの高校見学に。 
 
  
県立の普通科をいくつか見てきたのだが…
 
 
どこもピンとこないし、
全く行きたい高校がない。 
あんなつまらなそうな学校に3年も通えるか…
と。。。 
 
 
 
大学の選択肢を考えて、とりあえず普通科に、
と暗黙の了解だったのだ。
 
 
 
夏休みも終わり、
中学へ通う姿を観ていると…
 
NZでの笑顔の写真や、
キラキラ輝いていた瞳がまるで別人のように、
日が経つに連れ、
ドンドン死んだ魚のような目になっていた。 
 
 
 
行きたい学校もなく、
確固たる目標がなく、
ただ成績を上げるだけに塾に通って、
テストでそれなりの点数を取るだけ…
 
 
そんな頃、中学の学校行事では、
1週間ほど職業体験というものが…
 
 
行きたい職場、やりたい職業がなければ、
コンビニかどこかに行くと。 
 
 
私が中学の頃はそんなものはなかったし、
そんなことを死んだ魚のような目で話されて、
氣持ち悪くなってしまい、
 
そんなの1週間も体験するくらいなら、
1週間 NZに行ってきなさい! 
 
とつい、言ってしまったのだ。 
 
 
えッ! いいの⁈ 行きたい! 
 
 
死んだ魚の目から再びキラキラ輝きだした瞳を見て、 
本当は日本に帰ってきたくなかったのかなぁ…
やりたいことがあったのだろうなぁ…
と思いながら、
すぐにNZのホストファミリーに日程を確認し、
了承をいただいた。 
通っていた学校にもステイ中、
行けるよう手配をし、
全てを決めてから中学の担任に話した。 
 
  
私は仕事だったこともあり、
成田まで送らずに宇都宮から一人で空港バスで
向かった。 

成田までは日本だし、
日本ーネイピアも乗り継ぎもひとりで
2往復しているから大丈夫! 

と本人も楽しそうに嬉しそうに出かけて行った。 
 
  





メチャメチャ楽しかったことは、
目の輝きと、話しっぷりで理解できた。 
 
 
ホストファミリーも喜んで歓迎してくれたこと、
学校の先生も友達にも再会できて、
楽しくてもう少しいたかった。
と。 
 
 



 
何よりもイキイキしている彼の姿を見るのが
嬉しくて、彼には必要な貴重な旅だったのだ、
と確信した。 
 
 
  
それから間もなく、
本当にやりたいこと、
自分の進む道をみつけたのは言うまでもない。 
 
 
 
僕、行きたい高校がある。
 
  
と。。。




 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク