今月の朝礼での一言。
防忘録として書き残します。
日本での話ではありませんが。
とある学力低下で悩む学校で、ある計画が推進されます。
その計画とは、クラス分けのとき学力ではなく、
知能指数の高いクラスを1クラス作ります。
そこに3名の抜粋された優秀な教師に指導を任せ、
創意工夫のもと、どこまで成績をアップできるかを
試みたというお話です。
結果、そのクラスは地域平均より各教科20%~30%
試験結果が上まわるところまでいったというのです。
受け持った教師達の意見は、「学力低迷にあえぐ学校内でも、
優秀な頭脳に、優秀な指導をすればすぐに
学力が向上する」というものでした。
その後、計画の検証を説明する校長から意外なことが明かされます。
3名の教師の努力、工夫を賞賛したあと、実は君達が担当したクラスは、
IQには関係なく、普通にクラス分けで選んだうちの1クラスだったのです。
それを受けて、関わった教師達の感想は、
「一般的な素質のクラスでも、優秀な
指導テクニックを持つ教師が持てば、学力はすぐに向上する」
というものでした。
でも本当は、校長が選んだ3名の教師は、校長がくじで選んだ3名だったのです。
よって導かれた結論はこうです。
生徒の可能性を疑わず、同僚の指導能力を信じ、
自分に自信をもって、強い意志で同じ目標に向かって
創意工夫を続けた結果、低迷に喘いでいた、学校の1クラスが
地域の優秀クラスになったということです。
これは大事なことだと思います。
高校野球でも、まったく注目されていなかった高校が
いきなりいいところまでいくことがあります。
きっとこれに近い現象です。
メンタルコントロールが非常に上手い指導者と
素直な性格の球児達との間で育まれた
実力であったのでしょう。
心掛けたいことです。
ちなんだ写真がありませんので子供時代のノンです。