今回はちょっとまじめな日記。
今週の金曜日についに学年末試験があって、科目は日本史。
とはいえ高校で日本史選択だったから、 こちらでは特に新しいことは何も学ばなかった。
全て高校時代に習ったことで、むしろ復習という感じ。
(だって週1回60分、合計20回の授業で明治~現代を網羅するなんて不可能だよね)
でもこっちでの授業は、高校の授業のように先生が出来事を説明するほかに、
「考える」という授業もあった。
たとえば 「明治維新は改革だったのか、それとも天皇制への単なる復古だったのか」
四民平等、民主主義、西洋の文化や思想を取り入れたという点においては改革といえるけど、
政治や軍部のトップが天皇で、忠君愛国が国の精神というのは、
江戸時代以前、京都王朝時代への復古と言ってもいい。
他にも「日本の第二次世界大戦参戦に大衆はどれだけ賛同していたのか」とか。
高校時代はただひたすら暗記してたことだけど、 こうやって改めて振り返ってみると、
歴史って簡単に定義することができないものだなって思った。
確かにある事が起きたのは事実。
でもそれが何を意味するのかは、 その出来事のあらゆる面を見ないと決定できない。
そして見ても決定できないことがたくさん。
見れば見るほど分からなくなることもある。
以前、先生に「歴史は事実だから意見のしようがない」と言ったら、
「違う、歴史は解釈だ」と言われた。
その時は先生の言っている意味が分からなかったけど、
今になってやっと少しだけど分かった気がする。
実はこの授業は(試験まで受けるのに!!)、 日本の大学での必須単位に交換してもらえるかはかなり微妙なんだよね…。
教養科目でなら交換可能だけど、
私の学科はアメリカ関連、国際関係、英語学、英文学系統だから必須単位としての交換は難しい。
でもこの授業で日本に興味のあるイギリスの学生とも知り合えたし、
(←最初からこれが履修の目的だった…笑)
明治からの様々な経緯があって、今の日本があるっていうことを改めて考えるいい機会にもなった。
というわけで、 試験はあるし日本の大学の単位に認定してもらえないかもしれないけど、
そんなこんなでこの授業をとってよかったかなって思う。
試験5日前にしてそんなことを思う今日この頃。
はたして肝心の試験はどうなるのやら・・・。




















