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おかんに会いたい。
口にしては言えない。
本当は泣きたい。
でも、子供居るから…
いきなり泣いたら…
そんな気持ちが強くて、
毎日毎日溢れ出してる気持ちに、
気付かないフリして。
大人は、賢い。
いや、ズルい。
上手に隠そうと、
子供にはバレない必死な演技をする。
あなたが、7割命が終わった時、
私はまだ、理解できない小学5年生だった。
残りの3割は、植物人間ですと。
まだ小学5年生の私は、植物人間の意味が分からなかった。
人工呼吸器を外されたおかん、
静かに、強く、
呼吸をしていたね。
私は、
おとんから、
撫でてあげなさい!と、
涙声で言われたんだ…
震える手で、
額を触る。
うん。
暖かい。
うん。
生きてる。
でも、そのすぐ後、
旅立ちの合図かのように、
機会がピーと鳴り響いたね。
わたしは、
おか…おか…ん…?
それだけしか、出んかったよ。
いまなら、呼び戻す為に、
必死に泣き叫ぶのに。
悔しいな。
当時は、それが精一杯で…
今ならこーしたのにっという後悔。
会いたい。
会いたいよ。
会いたいんだよ。
ねえ?
会いたいよ。
