読書のすすめ書店のおかげで読む機会を得た、こちらの一冊。

 近い将来、生きることを脅かす事態になるが、どうか踏ん張って、何とかこらえて生きて行ってほしいという著者の願いを感じた。そこには、小手先の其の場凌ぎではない、こうすることでしか方法がないのだという、強い祈りのような願いだった。

 ほとんどの人間が、自分だけが平穏無事に暮らし、幸せな人生を過ごすという願望を、もはや無意識に抱いて、日常を過ごしている。

 一人でもやるぞ、という人間は、無意識に幸せを貪る集団から見たら、さぞ浮いて見えるのだろう。自分が特別な人間だなどとは、全く思わない。自分一人だけ周りから浮いてるんだから、特別に見えるだけの事だろう。