もうほんとうに随分夜明けが早くなったもので、午前5時過ぎの、縁側に面した障子は明るい。
 
横を向いて寝ている自分の横を、薄手の布団が動いて、鳴り始める前の目覚まし時計を止めるために腕が伸ばされた。
 
昨夜も嗅いだ、汐のにおい。
 
(―そう、朝起きて先ず1番先にすること、は―・・・)
 
 
自分を起こさない様に静かに布団を抜け出した軍師を、薄目を開け乍ら、大臣の男は気付かれない様に寝たフリを続ける。
 
軍師が何を探しているか、
 
勿論分かってる。
 
(あーあ・・・、あんな体位とか。汐の最もダイジなとこの1つが丸見え。ほんまに、いー景色。(*´∀`*)
 
かがんだり、4つん這いになったりして、部屋に散ばった、くしゅくしゅとしたティッシュをゴミ箱に入れたり、
 
くちゃくちゃになった、衣服を延ばして畳んだり
 
 
「(―――・・・あれ? おかしいなぁ。。何処にあるんだろう??)」
 
ちょっと諦めて、取り敢えず着物を羽織って、枕もとのミネラルウォーターのペットボトルを開けて飲んだり。
 
これを見る為だけに毎朝早起きしてることは、今は、敢えて、白状し無い(笑)。
 
 
残念ながら、汐の探し物は、今朝は、
 
絶対に見つから無いだろう、だって、そう――
 
探しているものは、俺の腰の下にあるのだから。
 
「スーホ。おはよう。。」
 
諦めたらしい軍師が、着物の帯を軽く横に結んでから、ベッドに寝ている男の肩にゆっくりと触れ名前を呼んだ。
 
大臣の男は瞬きをしてから、眼を開けて
 
その華奢な身体を抱き締め、匂いを吸い込む。
 
 
「・・・―おはよ♪ 汐…(*´з`)」
 
もう本当に、―――ノーパンで起こしてくれる何て、最高過ぎる。
 
 
           to be continued。。☆★☆ミ