いちばんめありすはいさましく
けんをかたてにふしぎのくに
いろんなものをきりすてて

まっかなみちをしいていった
そんなありすはもりのおく

つみびとのようにとじこめられて

もりにできたみちいがいに
かのじょのせいをしるすべはなし


にばんめありすはおとなしく
うたをうたってふしぎのくに
いろんなおとをあふれさせて
くるったせかいをうみだした
そんなありすはばらのはな

いかれたおとこに
うちころされて
まっかなはなをいちりんさかせ
みんなにめでられかれてゆく


さんばんめありすはおさないこ
きれいなすがたでふしぎのくに
いろんなひとをまどわせて

おかしなくにをつくりあげた
そんなありすはくにのじょうおう
いびつなゆめにとりつかれて
くちゆくかなたにおびえながら
くにのちょうてんにくんりんする


もりのこみちをたどったり

ばらのきのしたでおちゃかい
おしろからのしょうたいじょうは
はーとのとらんぷ


よんばんめありすはふたごのこ
こうきしんからふしぎのくに
いろんなとびらをくぐりぬけて
ついさっきやってきたばかり
きのつよいあねと
かしこいおとうと
いちばんありすにちかかったけど


ふたりのゆめはさめないまま
ふしぎのくにをさまよった