夜な夜な、暗い部屋に胡座をくみ、瞑想をしておりました。


あたまに過る、ひとつひとつの事柄に、全神経を集中する。




そんなことをしておりましたらふと、あの禅林寺の、太宰治の墓が頭を突然によぎったのでございます。
彼の墓石の画は、余りにも唐突の、偶然の映像でございました。




自分でもなんだか驚いてしまい、瞑想を止め閉じていた目をふっとひらきました。





瞑想をして今日一日の疲れ、苦を流そうとしていて、脳内に現れた太宰。(正確には墓でしたが)




何かをわたしに与えるため?
ならば何を。
ダザイストならばここで気づかねば。





思考を巡らせかけ、
「あかん、ぐっすり寝たいから瞑想したのに、なにを考えごとはじめてんねん。本末転倒や、もう寝よ。」
と、相成りました。





面倒臭がりのわたしです。
太宰さま。もしわたしに与えてくださるおつもりだったならば、この面倒臭がりのダザイストなわたしに、どうか夢のなかでお与えくださいませ…むにゃむにゃぐぅぐぅ