このところ私は、眠っても夢を見ない日はありませんでした。
夜早めに床につくのに、朝起きても体は重く、まるで夜中じゅう寝ずに歩き回っていたかのような疲れでした。


体はしんどかったのですが、母に心配はかけたくないので学校には毎日行きました。
平々凡々とした毎日を、そつなくこなす。
成績もふつう。
友達は少なかったけれど、優しい子ばかりに恵まれていました。


これはこっそり打ち明けたい気分ですが…
片思いでしたが、好きな人もいたのです。同じクラスの男の子でした。


特に凹凸もない。
本当に平坦な日々を送っていました。
今思えば、退屈な毎日も、穏やかでいいものでした。地上に居たときには、気付けなかったけれど…。