悔しくて、
悔しくて、
泣いてしまったの。




子供の時から、
とても感受性が強いわたし。
多分おっとりはしているけれど、人一倍いろんなものに感情を抱き、喜怒哀楽してきた。



小学校低学年のとき。
算数ができなくて、
テストもちっとも駄目で、
先生が休み時間におさらいをしてくれていたとき…
できない自分が悔しくて、学校で、先生の前でわんわん泣いた。
「大丈夫。悔しい気持ちがあればできるようになるよ」と先生は励ましてくれた。



小学校高学年のとき。
友達に、
「嫌。」
「なんでそんないじわる言うの。」
と言えなくて、堪えて教室を出、
廊下の隅で人知れず大泣きした。
言えない自分が、悔しかった。



大きくなっても、
人知れず突然泣きたいときがあった。
大切な彼氏が、去って初めてとても好きと気付く。
鈍い自分が悔しい。



お母さんになっても、
情けないわたしは泣いてばかりだ。



子供をこんなに愛しているのに、うまく正しい事を教えてあげられない。
こんなに一生懸命やっているのに…上手に育てられない。
保育科で何を習ってきたのか。
怖い顔をして、怒鳴らなくてもいい方法はなかったの??
明日は10倍、好きだって言ってにこにこしてあげよう。と、毎日のように思う。




自分の出来なさに、
悔しくて、
悔しくて。
うさぎのように目を赤くして、涙が止まらないのである。




みんなは言うの。
「そおんな泣くことないよ!」
「泣くな泣くな、涙は嬉しいときにとっておきなさい。」
とかね。

ほんとにそう。
そうかもしれない…



けど、仕組み上たぶん。
わたしは泣かないと、前に進めないんだ。



毎日にこにこ笑うには、
ぷりぷり怒ったり、
しゅんと泣いたり、
またルンルンと歌ったり。


何かをうまく削っては、
けして生きていけないぶきっちょうなんだ。




時々そんな上がり下がりの激しい人生が、
本当に嫌になる日もある。



でも、いつか子供から相談でも受けて、
「ねぇ、ママはどうだったの?」と聞かれた時に、
『ママはこんなに駄目でも、生きてこれたのよ(笑)』
なんてバカな自慢をするために…



あえて自分らしく。




泣いてもまたきっと笑う。