信じられない。

こんな大切な事を忘れていた。

冗談は顔だけにしてくれという言葉があるが、まさにそうなってしまっていた!

笑顔になれないはずだ。

楽しくないはずだ!



訳もわからない位に、
わあっと泣いて。

大切なことをみるみると思い出した。

涙はわんわんわんわんと
ただただ湧きだし、
わたしのへどろまみれの体をどんどん洗い流した。

まるで、また生まれたような気になった。



キッカケは。



初田悦子さんの、
『きみのママより』
という曲です。

初めて聞いたのは、何年か前の、ラジオだったと思う。
その時、わたしの気持ちをこんなに代弁してくれる歌があったなんて!!と、勝手ながら感激し、また感動して泣きました。


ママになってから。


本当にうまれて良かったと感じました。
わたしのような人間に、価値が生まれた気がして、幸福で仕方ありませんでした。

守るべきもののある幸せを知り、強くなった気持ちがしました。
わたしは死んではいけないと、激しく思いました。



なのにどうして。



自分が粗末で、
必要のないものと悲観し、
気が付くと笑い方すらも。
本当に忘れていました。

愚かに愚かが重なり、
朽ち果てておりました。

確かに、去年家族に不幸があり、わたしは果てしない喪失感に、自分を見失いました。



でもまだ宝物は、失っていないのに。
毎日、側できらきらしてるのに。



なんと馬鹿でしょう。



一番最初に戻らなければならない。
しなびた日々から、
わたしらしくマイペースで、
きっと巻き返します。



宝物のために。
廻っている。宝物。