いい?

あなたは優しい子になりなさい。

優しい子になりなさいね。


優しいというのはね、人を本当に思いやる心なの。


優しい気持ちがある人は、相手の為を思ってこれが真髄と思えば、苦言もたれることができるの。その人の為になればと、嫌われ者役をかって出るの。

難しいわね。


優しい人というのはね、困った人を放っておけないものなの。
泣いている人がいたら気にかけてあげたり、助けてほしい人がいたら、無視しない人よ。
でもね、構いすぎはお節介になるから、そのあたりは勉強が必要なの。
ひとつひとつ教えていきましょうね。


あなたはまっすぐで、
優しいというのは、
"いつも笑って嬉しい事を言ってくれる"
ような事だと、曖昧に優しさを捉えているわ。


それも優しさよ。
でも、あなたを思い、叱ってくれる人もいるの。
叱られたら怖いでしょうけれど。
その人は、あなたを怒っても怒っても好きなの。嫌われたと思い込んで、めげてしまうかもしれないけれど、それでも後では思うようにするのよ。
「わたしが大事で怒ったのね」と。
それができたら弱虫じゃないわ。

とても大切なことよ。
複雑で難しいけれど大切。


いい?
思いやる気持ちというのはね、嬉しい、温かい、楽しい感情だけ与えていても、足りないときがあるの。
時には嫌われる覚悟をもっても、本当のことを伝えてあげられるようにおなり。
難しいかしら。


思いやりをもって過ごしていても、わからなくなったり、苦しくなったらいつでも話しなさい。
いつでもいつまでも、ずっと味方でいてあげる。心配いらないのよ。


だからあなたは、優しい子になりなさい。