きゃねこのところ -5ページ目

祖父と愛犬と餅つき

今年は喪中のため餅つきをしませんでした。
ギリギリまでやるつもりだったみたいだけど前日くらいに聞きました。
でも喪中と餅って関係ないよね??笑

少し前に祖父と実家の愛犬が亡くなりました。
両親共働きなので
学校からは祖父母の家に帰って、頻繁に寝泊まりしていたので
半分くらい祖父母に育てられたようなものでした。

一応ずっと、覚悟は出来ていたものの
コロナで会いに帰るのを我慢しているうちに急変して数時間後にはあっという間に亡くなってしまい、
仕方なかったという気持ちと本当に自粛すべきだったのかという気持ちがごちゃっとなりました。
自粛すべきでよかったんですけどね、解ってます。

その間、愛犬もどんどん具合が悪くなり、こちらも覚悟はしていました。

祖父が亡くなって帰る事になり
あんなに帰るの我慢してたんにまさか葬式で帰る事になるなんてなんともやるせないなぁと。
でもふと思ったんです。
もしも愛犬が先だったら
いくら家族だからってこの情勢の中、犬が亡くなったくらいで帰ったらなんと言われるか。
そうでなくても仕事は休めないし、結局帰れないだろう。
と、思ったら
祖父が最後に会わせてくれたんかなぁと、少し思いました。
祖父の四十九日が終わって
私が東京に戻った翌日愛犬は亡くなりました。
だから、ちょっとじいちゃんが会わせてくれたんかなぁって
愛犬もがんばってくれたんかなぁって
思ってしまったんだよね。
本当はじいちゃんにも会いたかったけどね。

最後のお蚕あげのあと、インタビューっぽく動画を撮ったんだけど
しゃべるじいちゃんを残せたのはよかったなと思います。
動画を見ながら
じいちゃんが寝る前に布団の中でしてくれる昔話や話し方が好きだったなと思い出したりします。

愛犬は見送れなかったのでなんとなく実感がありません。
祖父の式はとてもいい式で、からっ風もなくいい天気で、寂しげだけど祖母もみんなも元気で
笑顔で見送れてよかったです。

私は餅つきの日に生まれて
誕生日は毎年餅つきを手伝ってきました。
お蚕を辞めてから祖父はボケが始まり、それから一緒に餅をつけるのはあと何回かなってずっと噛み締めてきました。
動けなくなってこたつから眺めているだけになっても
今年は元気でいてくれた、あと何回あと何回って背中に祖父を感じながら餅を丸めてきました。
行事にはあまり興味がないのですが
誕生日の餅つきは祖父母と過ごし、午後には親戚に餅を配りに行き、夜は家族とご飯を食べて愛犬と遊んで、深夜に友人と会ったり仕事をしたり。
特別な事はしないけど年末のその時間を大切にしていました。

ちょっとね、同時期に祖父も愛犬もいなくなってしまって本当に寂しいですね。
私なんかより母の方が何倍も何倍もずっと寂しいだろうけど。
しかしなんとも
ふたりいっぺんはどうにもこうにも寂しいです。

今年はコロナでみんな大変だったのはもちろんですが、
私の今年はノリでされた手術やら人命救助やら人生最推しの引退やら、もうその他キリがないくらい諸々。
個人的に本厄の破壊力ヤバかったです。
でもこうして無事に今年も年末を迎えられた事はほんとにありがたいなと思います。







寂しいけど
撮るもんは撮らせていただきましたよ。

🌅on🌅

ひさびさに
"父の頭越しに見た景色"の写真。
撮り集めて10年以上経ちました。




きゃねこ