その時引き渡された「担当さん」は20代前半くらいの若い人でした。
担当さんは終始タメ口で、学校の先生が小学生に話しかけるような口調でした。
その時の私は言葉も発せず、ずっと泣いていましたので言われた事に頷く事しか出来ませんでしたが、内心「同い年くらいのくせに偉そうに!」なんて考えておりました。
留置所内では名前ではなく番号で呼ばれると聞き、まあ当然だとは思いますがショックでした。
なんだか人間として扱われてない気がして…
あとの事はあまり詳しく覚えていないですが、身体検査といって全身を触られて、服を全部脱いで入院患者のような格好をさせられて金属探知機で膣の中まで調べられたのは屈辱でした。
あとは持ち物を細かくリストに起こされ、石鹸やシャンプーなど、留置所指定のものを買いました。(所持金から引かれる)
そういう作業が終わっていよいよ檻の中に入れられるとなった時、初めて「じゃあ〇番」と呼ばれた時は胸がズキリと痛みました。
移動中に「同じ部屋の人になんの犯罪をしたのかとか聞かれても答えたくなかったら答えなくていいからね」と言われ、なんの根拠もなく1人部屋だと思ってた私はびっくり。
夜に1人で思いっきり泣くつもりでいたのに…
元々私は枕が変わると寝れないタイプ。
寝付きは良い方ではないので知らない人と寝るなんて無理でした。
檻の前に連れて行かれ、洗面と歯磨きをするように言われました。
そこで檻の中にいる人が「その子が新しく入る子?」とわりと大きい声で声をかけてきました。
50歳前後のおばちゃんでした。
その時は正直「ほっといてほしい…」と、なるべく反対側に顔を傾けながら洗顔しました。
洗顔が終わると、檻に隣接されている押入れのようなものから布団を取り出し、檻の中に運びました。
するとおばちゃんが率先してシーツをかける手伝いをしてくれました。
小さい声で「ありがとうございます」と言うと「良いよ良いよ!」と笑っていました。
ここに居るのだから当然悪い事をしたのだと思いますが、人間的にはそんなに悪い人には思えませんでした。
まあ案の定、何したの?とは聞かれましたが。
正直に話すと「そりゃ酷いな〜」と。
また、「すぐ出られるよ」と言ってもらえて泣いてしまいました。
ちなみにその人は過去に何回も刑務所に行っているそうです。
罪名は芸能人がよく捕まっているアレです。
その人は普通に本名を名乗ってきたのでTさんと呼びます(一応違うイニシャルに変えてます)。
続きます。