あなたもご存知と思いますが、
昔の日本人は、
「腹に納める」「腹を割って話す」「腹を決めた」「腹の大きい人だ」「腹が小さい」
などと表現しましたね。
まるで人体で腹が最重要であり、腹=精神=心でもあるかのような認識ですよね。
私も他人が歩く姿を見る時、その人の腹の辺りを見ます。
肉体が健康で強い人は、腹の位置のオーラの輝きが強く、堂々とした感じがします。
強い武道家や、美しい女性は、腹が安定した動きを自然にしています。
人体の「中心である腹」で歩くイメージを普段からあなたがが持つことは、
心と体の健康には非常に良いことと思います。
姿勢から改善されます。
そして、自然な腹式呼吸が出来るようになるようですよ。
それでは前回の続きを、
その生命保険会社のビルはお金がかかっているなぁと思わせる大きな建物です。
大通りと歩道にも面しているため7~8階建てぐらいと思いますが
見上げないといけません。
ビルの入り口の上に○○○生命ビルと名が刻んであり、おそらく自社ビルでしょう。
1階はこの地方の銀行が入居して、あとはエレベーターホールがあるだけです。
「さて、どの部署に行くといいのかなぁ」と思いながら案内板を見ます。
2階は○○支社、3階は○○営業部とか6階ぐらいまでその保険会社の部署が分かれています。
「6階の○○支店営業部かもしれない」と心中思いながらエレベーターに乗り、
すぐに6階に着き、ドアに書いてあるその部署名のドアを開けると、
30代~40代ぐらいの女性が20~30人居たでしょうか。
一斉に私の顔を見るではありませんか、(こんなに大勢の女性に見られたのは初めてだったですが・・・)
「あの~保険の件で来たんですけど・・・」と不安そうに尋ねると、
一番手前に居た30代後半ぐらいの清楚な感じの女性が飛び出してきて、
「ここはちょっと部署が違いますので2階の受付で聞かれるとわかると思います」
「あ、そうですか。間違ったみたいですね。会議の邪魔をしてすいませんでした」
と頭を下げてそのドアを閉めると、その女性も付いてきてエレベーター前まで案内してくれます。
「朝礼中だったんですね、すいません、水を差して・・・」とことわりを入れながら、
6階を後にし、2階の受付に向かったのです。
2階の受付は3人ぐらい座れるカウンターの長さと椅子が用意され、
仕切りの奥は30ぐらいのデスクが並べられ、電話をしている人が目立ちます。
「あの~保険の払い戻しの件で来たんですけど、○○さんか○○さんいらっしゃいますか?」
とメモを見ながら、カウンターの対面に居た30代前半ぐらいの女性に聞くと、
「○○は私ですけど・・・」
「役所の方から保険の払い戻しがあると聞いたもので、その手続きに来ました」
「あ~あ、わかりました。」と何か覚えがあるような感じ、
「今日は身分がわかるようなものと、住民票と印鑑はお持ちですか?」
「はい、全部用意しておりますが・・・」と言いながらバッグから出します。
住民票は住所変更をした時にすぐに取得して、いつもバッグに入れて持ち歩いていたのです。
その住民票と住基カードをカウンターの上に載せると、
「コピーをさせていただいてよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。ただ住民票は原本が1枚しかありませんので返していただいていいでしょうか?」
つい病院の受付みたいな感覚のクセが出ます。
「はい、わかりました」とコピー機の方に向かい、待つこと5分ぐらいで帰ってきて対面に座り、
前にあるコンピューターを操作し始めるとすぐに、
「これは払済養老保険にご加入だったんですね。もう満期がとっくに過ぎてその連絡が全然つかなかったので、
そのままになっていたみたいです。明細はこれです」
と私の前に明細書を広げて見せます。
その当時20数万ぐらい払い込みをしており、課税上の支払い金額は17万ぐらい、
その内、契約者貸付金として約16万ぐらいあり、差引精算額が1万少々。
「あの~貸付金とありますが、これは私が保険金の範囲内で借りたのでしょうか?」
「そうですね。記録ではそうなっているみたいですね。」
私にはこの貸付金など全然記憶にないんですね。
「まぁ、でも1万円も返ってくるなら今の時期いいかなぁ」と思い直し、
書類に署名と印鑑を押し、手続きが完了します。
ところで生命保険会社の利益の構造ってどうなっているんでしょね?
調べてみると、
生命保険会社の「三利源」といわれるものがあるそうで、
生命保険会社の基礎利益(本業による儲け)は、
その「三利源」といわれる3つの利益によって構成されているみたいです。
(1)死差益
想定した死亡率よりも、実際の死亡率が低く、
死亡保険金の支払いが予定より少なかったときに生じる利益。
(2)利差益
想定していたよりも、運用成績が良かったときに生じる利益。
(3)費差益
想定していたよりも、事業費(経費)がかからなかったときに生じる利益。
この中で、「死差益」とは、生命保険会社にとっては利益ですが、
契約者にとっては、「払いすぎている保険料」、
「結果的に高すぎた保険料」であると考えることができるかもしれません。
生命保険会社はこの「三利源」を、
「企業秘密」であるとして開示していませんでしたが、
ごく最近になって、三利源の公表に踏み切る生命保険会社も出てきているみたいです。
わずかな金額ですが、2~30年も前の生命保険が蘇えって
貰っていいものはもらわないともったいないですからね。
特に今の私の場合は・・・
後日談ですが、
1週間後ぐらいに生命保険会社から振込みがあり、それを役所に報告すると、
「通帳をコピーさせていただきます」とのことで、役所に行き通帳をコピーをしてもらうと
この1万ぐらいの中から、臨時収入として2~3千円分を次月の生活保護費から差し引くみたいで、
余りの金額は必要経費として本人が貰っていいようです。
役所関係の雑用も終わり、
いよいよ入院かと思っていましたが・・・
つづく。
こちらをカチッとしていただくと幸いです。
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