我々医師は日々診断します。これは医療(西洋医療)では当たり前のことで、それが当たり前の文化に生きているみんなも、おかしいと思うことはないと思います。
しかし、たとえば、今日、あなたはがんです。と告知されたら、昨日と今日のあなたは違うでしょうか。がんは死ぬかもしれないという文化の中で生きている我々は、死の恐怖を感じたり、辛くなったりします。これは当然のことです。でも、大切なことは、人生時計が一秒一秒時を刻みながら進んでいるということについては、違わないということです。
コロナで感染しないように、感染拡大しないように考えることは、重要なことです。Stay homeしたうえで、思うことは、この瞬間、瞬間も重要な人生時計の一秒だと言うことです。
じかに会うのとはもちろん違うけれど、電話やメールで大切な人と交わり温かさを感じること、みなさんが人生で大切にしていることを、方法は変えざるをえないかもしれないけれど、それをすること。感染しない方策をとったあとに考えることは、臨床経験と医療人類学の学びからは、コロナの恐怖ではなく、この一瞬をどう大切にするか、だと思っています。