当然、奥琵琶湖は真っ暗。
私のキャスティングの腕前がどんどん上がっていったのはその頃です。
真っ暗な中、神経を研ぎ澄まし、狙った位置までルアーを届かせる。さらに、そこから最適なプレゼンテーションを行なう。
一聞、簡単なことのように聞こえますが、周りに灯りも何もなく、対象となる目標物がなにも見えない中、狙うべき場所にルアーを届かせ、ラインコントロールしながら獲物の潜む岩陰へとルアーをプレゼンテーションするのは至難の技です。
まず、キャストフォームを見直し、私の影が水面へ落ちるような状況でも、大きな挙動を起こさないようなフォームへと改善しました。
キャストに10の力を使うより、キャストを2の力にまで落としてでも、サミングやリリースタイミングのリールのコントロールに気を配ったほうが飛距離が伸びるのです。
デジタルコントロールブレーキを使い始めてから軽い力でもルアーがスーッと飛ぶ事を実感された方なら、私の言っている事に共感して貰えると思います。
ではアナログでデジタルと同様のコントロールを実現するにはどうしたら良いでしょうか?
答えは至ってシンプル。リールの挙動を感じ取り、サミングの精度を上げれば良いのです。
暗闇で先が見えないからこそフィーリングに、感覚に頼るしかない。
では、どうやってリールからの挙動を感じ取るのか?これも答えは簡単です。巻き感度の高いと言われているリールを使用すれば良いのです。
過去の製品で言えばダイワTD-Xiその後継のXV、TD-Z、メタニウム1000Mg、メタニウムmg7、アルデバランMg7など。
もちろん今でも現役として充分に通用するリールです。