巨大な戦車のようなSUVに守られていたい
もう10年以上前になるけれどもカナダの田舎で GM の大きな車を借りて
走ったとき、「いいクルマだ」としみじみ感じたことがある。
大きさからくる安心感。 そうとうガソリンは食いそうだとも感じた。
「何が起きるのか分からないから巨大な戦車のようなSUVに守られていたい」
この感覚は都会ではわからない。
ビッグスリーが儲けてきた理由
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20081201/178795/?P=3
[JMM509Sa]
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title3_1.html
■ 『from 911/USAレポート』第387回
「日米自動車戦争の終結」
■ 冷泉彰彦 :作家(米国ニュージャージー州在住)
この点に関しては、911以降の人々の心理が背景にあります。例えば、実際にテ
ロに襲われたNYの人々、特にマンハッタン島内に住む人は車を持たないことが多い
ので、実感はないようですが、NYとは全く関係のない中西部などでは「何が起きる
のか分からないから巨大な戦車のようなSUVに守られていたい」という心理状態が
蔓延したのです。GMの作っているハンマーというクルマが典型なのですが、燃費を
犠牲にしても巨大な車体に重厚な艤装を施して、いわば「安心」を売り物にするとい
うマーケティングに多くの人が乗せられたのです。