那須町伊王野の近くにある簑沢彼岸花公園(簑沢彼岸花群生)は、彼岸花の名所です。彼岸花の美しさは言うまでもなく、周りの自然も大変美しい場所です。 

 

 群生地は田んぼの土手や畔を中心に広がっているので、段差のある棚田の稲穂や周囲の野山などとのコントラストがより一層花の色を引き立てています。

 

 今年の猛暑は彼岸花の開花にも影響を与えていました。彼岸花はその名の通り、暦が彼岸になるとまるでその日を待っていたかのように一斉に花を咲かせます。

 この場所も、彼岸にはほぼ見ごろになるのが例年の状況だったのですが、今年は秋分の日の三連休の頃は、やっと咲き始めた程度でした。

 

 彼岸花祭りは、3連休を中心に開催されたのですが、花は少し寂しかったのではないかと思いました。1週間後に行ってみたのですが、それでも7~8分咲きという状況でした。

 

 毎年同じ場所で、同じ花を見ていると、地球温暖化による気象の異常が花を通して訴えているようです。大丈夫か、地球!

 

 

 

 

 白い犬、花の中でポーズをとっています。

 

 

 

 

 

 群生地がある簑沢地区は、その昔、源義経が鎌倉へ向かったとされる東山道の一部です。北に向かい、福島県側へは細い道が続いていますが、白河の関へと向かっている道です。

 

 

 黒磯の道の駅明治の森、ここの特徴は、青木周蔵子爵によって明治21年に建てられた那須別邸や農畜産物の販売加工施設等が配置され、都市と農村の交流を意図し、歴史・文化、景観・公園機能等を持った施設です。

 

 隣接した敷地に広がるのはコスモス畑、キバナの割合が多い花畑です。

 

 一面のコスモスの花の向こうに佇むのが青木子爵の那須別邸です。

 

花畑の近くに寄っていくと、様々な種類のコスモスが見られます。

 

 キバナコスモスよりも黄色い品種

 

 縁取りが華やかです。

 

 蝶も寄っていましたが、チョウの名前には詳しくないのですが、調べてみたら「ツマグロヒョウモン」かな?だとすれば、日本で最も普通に見られるヒョウモンチョウらしいです。

 

 シロバナが目を惹きます。

 

 コスモスといえばこの色が馴染み深くて落ち着きます。

 

 キバナを中心に、多彩な色のミックス畑

 

杉並木の奥に別荘の建物、まるで神社の参道のようです。

 

 

 

 3連休は、あまりパッとしない空が続いて、出かけられないでいたのだけれど、県北地方の予報に晴れマークが見られたので、かねてからねらっていた一切経への山行を実施。

 

 しかし、スカイラインから浄土平まで行っても、周りは深い霧に包まれ、山の姿も見えない。一切経の山腹から立ち上がる噴煙も霧の中。

 

 やがて霧が晴れることを期待して、登り始めました。花が少なくなった登山道にシラタマノキが鮮やかに・・・目を楽しませてくれます。

 

 ウェアが濡れるほどではないけれど、葉っぱの先には霧の雫がびっしりとついています。

 

 リンドウはほぼ終わっていましたが、酸ヶ平避難小屋の近くに鮮やかな数株を発見!

 

 そして、山頂へ、願いはかなわず周囲はガッスガスで視界は閉ざされたまま。

一切経山の名前の由来は安倍貞任が仏教教典の一切経を山に埋めたという伝説によるらしいが他にも諸説ありそうです。いずれにしても吾妻山信仰に関わって名付けられたようです。

 

 一切経の見所のメインは、やっぱり「魔女の瞳」ですが、この霧の向こうにあるはずの魅惑のコバルトグリーンはご覧の通り、まるで白内障?

 松戸から来たというグループの方としばらくねばることにしたのですが、風も冷たく一向に明るくならない空に、早々に撤退!

 

 酸ヶ平湿原の池塘の周りは草紅葉が進んでいました。

 

 鎌沼のほとりで昼食休憩、湖面の霧が「けあらし」のような雰囲気になっていました。

 

 この日の山ランチは、かるーくカップ麺のミニ、鴨だしそばです。

準備をしていると、目の前に現れたのが・・・

 

 カモ!「お~い、出汁になりたいのか?」と念じていたら、慌てて逃げていきました。

 

 鎌沼の木道を周回しているうちに青空が見えてきました。

 

 東吾妻の柔らかな山容

 

 一切経の山頂は霧が晴れたのだろうかと気になったのですが、山頂方向は曇っていました。

 

 朝は、見えなかった吾妻小富士が見えてきました。周りの木々が少し色づいていました。山は秋の気配です。

 

 

 浄土平からの一切経、結局山頂付近の雲、霧、ガスは終日晴れなかったようです。