本館の記事で少し触れましたが、Eテレの「バレエの饗宴2013」にもんの凄く!感動しました!
ド素人目線で、感想を書き残しておきたいと思います。
詳しい知識をお持ちの方、どうかお怒りになりませぬよう・・(^▽^;)
どのプログラムも素晴らしく、しかも東京フィルの演奏と贅沢の極み。
昨年のN杯放送ではブチキレたワタクシも、「受信料払ってて良かった♪」と思いました。
なかでも大好きなプリマ、中村祥子様!!
ギャー!ステキー!!としか申し上げられないBlack Swanでした
あれ程の美人、プロポーション、あのテクニック、表現・・・。
しかも彼女は努力の人、大ちゃんと同じ靭帯断裂の重傷から復活した方なのです。
「世界にはばたくバレエ界の逸星」
http://www.newsdigest.de/newsde/features/696-shoko-nakamura-interview.html
「あの時期は本当につらかったですね。
自分の足ではないような感覚になってしまって、
バレエを断念せざるをえないのかもと、
何度も思いました。」
彼女のオディールは「白鳥を装って王子を誑かす」などの姑息な手は使いません。
自らの意思で、王子を誘惑する強い女王、まさにBlack Swanなのです。
不撓不屈のバレリーナである彼女ならではの踊りですが、とても大怪我をされた方とは思えません。
「アタシだけをご覧なさい!!」
ドSな女王様のすんばらしいテクニック、表現。
あまりの美に、王子様より先にワタクシが悩殺されました・・・
日本人にしかできない“白鳥”もある
舞台の上には魔法がある
彼女と大ちゃんには「共通するもの」が沢山ございます。
一流のアーティスト、アスリートは「ある境地」に達しなくてはいけないのでしょう。
そして、もうひとつ感激したのは東京バレエ団の「春の祭典」。
M・ベジャールの作品はどれも名作ばかり、今更あれこれ申すまでもございません。
札幌での公演も拝見した事がございますが、このトシになって気づいた事が。
ベジャールという人は「自然」と結びついていた方なのだなあ。
若い頃にベジャールの作品を観た時には気づかずにいたのですね。
ワタクシがハマりまくっている漫画「チェーザレ」に
神は人間に迷いを与えた
だが 自然には迷いというものがない
相手が誰であろうと 容赦なく厳しく
時に優しく
そして 美しい
こうありましたが、ベジャールはそれを体感していたのですね。
自分が自然界の中の個体であり、ダンサーもそうである。
そして、ダンサーはより厳格に自然界に近づかなくてはいけない。
孤高の頂きであり、光の届かぬ深海でなくてはいけない。
高く飛翔する鳥であり、駆ける獣であり、喰らう獣でなければいけない。
冷たい風であり、生命を育む陽光でなければいけない。
ダンサーは極限の動きを必要とされ、しかも1音たりとも外すことがありません。
爪先から視線まで、振り付け師の要求する踊りを実現しなくてはなりません。
それでいて、群舞の一人一人が個性的なのです。
「春の祭典」は、北国の自然そのものに思えます。
ベジャールは「ロマンティックチュチュ」を毛嫌いし、酷評しました。
クラシック・バレエが大好きなワタクシには、チュチュは不可欠なもの。
若い頃には彼の考えに反発を感じたものですが、漸く真意が理解出来た気がします。
ストラヴィンスキーの難曲の素晴らしさも、漸く片鱗が理解出来た気が致します。
昔観たディズニーのアニメ「ファンタジア」では、この曲の使い方の斬新さに驚きましたが、
やはり元々はバレエの為にある曲だったのですね(・・;)
今更ながら、モーリス・ベジャールの偉大さに敬服致しました。
そして思いました。
振り付け師は「霊感」を授かって踊りを創ります。
それは、自然界の営みから得る時もあるでしょう。
散策中に耳に入った音楽から得る時もあるでしょう。
「こう踊って欲しい」とダンサーに要求します。
大切な事は「音楽をどう表現するか」。
はい、思いましたとも。
ベジャールが、大ちゃんに振り付けをしたら・・・と。
「音を表現したい、音楽の一部になりたい。」
こう考える大ちゃんに、ベジャールはどんな音楽、振り付けをするでしょう?
彼は80歳で亡くなりました。
巨星は遠い彼方で輝いておりますが、想像してしまいます。
どうかこのバレエが、あらゆる絵画的な技巧から解き放たれ、
肉体の深淵における男と女の結合、天と地の融合、
春のように永遠に続く生と死の讃歌とならんことを!
大ちゃんのスケートの美も、ここにあります。
そして、彼の理想のスケートへの道は未だ半ばにあります。
その遥かな道を、共に歩めるワタクシは幸せだなあ
最後はデーヲタならではの感想になってしまいましたw。
真の芸術への道は険しく、終わりはありません。
けれど、その過程さえもが記憶に刻まれ、不滅のものとなります。
ワタクシは、高橋大輔のスケートが大好きです。
何処までも、応援しまくりますぞ!!!
大ちゃん、頑張れ!(,,゚Д゚) ガンガレ!