追いかけて

探して

見失っては

かき分けて

失望しては

手を伸ばして

 

無くならないように必死で捕まえて

無くなればすり替えて

いつもたくさんあるように

見せてる

 

独りの時間は現実が見える

いつも見ないようにして

家の中にある空虚が迫ってくる前に

なかったことに無理だとしても

 

幸せの意味は本当はわからない

幸せそうにしている人より

幸せにみせることでしか

幸せを感じられない

 

満ち足りた人が怖い

自分より寂しい人を探して

取り繕った幸せを身にまとう

 

 

追いかけて

探して

見失っては

かき分けて

失望しては

手を伸ばして

 

 

 

幸せを探してる



©2021 Haru kuzumi

 

 

 

【詩】砂漠

肉が滴るハンバーガーを
思い切り頬張る
友達と馬鹿笑いしながら
コーラとコーヒーで乾杯する

 


干上がった土地にもう水はこない
10年以上前から川が消え
5年前には井戸が枯れた


来年こそはと毎年願う雨ごい
増え続ける借金
消えていく美しい草原

 


備長炭の上で極上の肉が音を立てている
揃えられたタレと塩
ビールと焼酎は飲み放題
あいつの噂をしながら大笑いする

 


極上の肉のための極上の施設
極上の施設のための極上な全て
永遠にあるはずの極上なもの


目の前で草が消えていく
目の前で水が消えていく
目の前で大切な子牛が消えていく

 

 

手に取ったハンバーガーが砂漠になり

トングで焼いた焼肉が乾いた空気になる

 

 

乾いた土地に呆然と立ちながら
銃口を頭に向ける

 

 

 

 

©2021 Haru kuzumi