父は入院前に歯科に紹介され、今後の治療の為に
悪い歯を6本抜いたそうだ。
一気に抜いたものだから、食事が食べにくいと嘆いていた。
でも、治療のために仕方ないよね〜と前向きな父。

治療をするといずれ食べれなくなってくるから、
今の内に美味しいもの食べとこうねって言ってたのに。

そして、月日は流れてあっという間に入院になった。


日常看護師として働いている私は、
ガン治療を受けている患者さんの
確定診断の為の検査から告知の瞬間、
治療、そして亡くなる時まで関わる。
患者本人、またその家族の悲しみや苦しみ、
色んな変化や思いを日々見て関わって来て理解しているつもりだった。

でも、自分の家族が実際に癌と診断されて
やっと、本当の悲しみや苦しみが
分かったような気がした。

父から癌と診断されたと言われた時、
目の前が真っ暗になって、
電話では何時ものように話したけど、
その日からなかなか寝付けなくなった。

私が日頃関わっている癌とは違う中咽頭癌について
夜な夜なネットで調べ、同じ病気の人のブログを読み
セカンドオピニオンはどうかと病院を調べたり
治療や予後についてひたすら調べてた。

仕事していても、患者と父が被って見えたり
父はどうなるんだろう?って考えてしまってた。
(勿論仕事は仕事としてちゃんと遂行しましたよ。)

上司にも一応状況を伝えた。

どーしよ、8月頭に入院して治療するらしい。
連休あるけど、数ヶ月前からの予定で既に交通手段も確保してある。。。
きっと両親は帰ってこなくていいと言うだろうけど
医師の説明をちゃんと理解してるんだろうか?
医療者で知識のある自分がきちんと聞いとかなくて
大丈夫かな?

あー、スタッフ不足の中、休み下さいとかも言えないし。。。

と、悶々とし四六時中考えていた。



2017年7月某日
家族のライングループに
首にしこりがあるが、何だと思う?と
父から連絡があった。

感染によるリンパ節腫脹とかかな?
でも、悪性腫瘍の可能性もあるから病院で診てもらったら?と子供達に返答され心配になったのか
直ぐに病院に行ったもよう。

町医者から大きな病院へ紹介され検査を行い
2週間後に連絡が来た時に
「お父さん、癌やって。中咽頭癌って言われた。
来週PET-CTに行って来いって言われたわ」

もしかしたら。。。と考えなかったこともないが
まさかね。。。とも考えてなかったので
聞いた時はショックだった。