天紫丸錦または尾形丸錦と呼ばれるギムノ属の斑入りの品種です。

私がサボテン栽培を再開するきっかけになった品種です。葉っぱでない(サボテンの棘は葉が変容したものと言われます)本体が紅葉する、数少ない品種です。

春〜秋は斑入りの部分は色素のカロテノイドにより

黄色なのですが、寒くなると糖分の蓄積でアントシアニンが合成され紅葉します。ただ同じ栽培環境下でも綺麗に紅葉するものもあれば、ほとんど黄色のままの個体もあります。


この辺りの事情は個体差と片付けたくないところですが、明確な答えを持ち合わせていません。
また、天紫丸錦は大きくなる段階で、稜が細かくなり総散り斑になってくれれば本当に見応えがあります。
ただそうなる事は稀です。
これはかなりの良いタイプに育ってくれました。
困った事に、ある程度の大きさになっても斑の入り方が変化します。特に比較的小さい時に凄く綺麗に斑が廻ってていても、大きくなるとほほ斑が消失するのも出てきます。実生の場合も中々良い斑は出てきません。
そんな事情で、本当に見事な斑入りは価値が高いのです。
綴化も天紫丸の斑入りが最も見応えがあります。
ここでは紹介しませんが、斑入りでない天紫丸もベルベット調の緑〜紫色で綺麗です。
本当に天紫丸は魅力の尽きない品種です。