こちらのタクシー会社に勤めるとなった時、東京でやっていた当たり前のことをやっていこうと思っていた。

その一つがドアサービスである。

無線配車された先のお客様を車外で出迎え、自動ではなく手動でドアを開け、お客様が頭をぶつけないように、または裾などをドアに挟まないように注意を払い、ドアを閉めるサービスでなのです。

東京では、そう教育され当たり前のようにやってきました。

ここからは、お客様の声。
『VIPみたい』 
『こんなことされたことない』
『気分がいい』
『うちのお得意様を送迎するとき、あなたを呼びたい』
『東京の人はやはりすごい』

まあ、お褒めの言葉ばかり。

でも、この言葉を引き出したかったんです。
『こんなにしてくれて、なんだか申し訳ない』

この言葉が出れば、多少道が分からなくても、渋滞してても、お客様自らが乗せてもらっているという気持ちになり、クレームなどは絶対来ない。

まだ、こちらに来て3ヶ月。道などまだ不慣れでお客様にご迷惑かけてるかもしれない。

だからこそ、ドアサービスをして、気持ちよく乗って頂きたいのである。