情報番組の中で被災地のとある家族に密着している映像が流れていた。
家族の中でも子供たち、特に小学校低学年の末っ子の男の子に焦点が当てられていた。
カメラ越しにテレビ局の記者が男の子に明るい声でこう尋ねた。
「ねぇ。ゴールデンウィークにどこか出掛けたいところある?」
男の子は少しはにかみながらこう答えた。
「なんで?
叶えてくれるの?」
なんて深くて、なんてせつない問いなんだろう。
本当に素直で純真な言葉で、そして深くて重すぎる現実がそこに厳然と存在していると感じた。
その後、映像は家族の別の場面のものに切り替わってしまい、男の子のその問いに対する記者の反応は全くわからないままだった。
記者は、意味を理解した上で男の子に、その無神経な無遠慮な質問をしたのだろうか?
いや。
ただ子供相手に、ゴールデンウィークの話題として軽く質問したのだろうと私には見えた。
もし仮に軽はずみにしてしまった質問だったとしたら、、、、
それでも、
男の子の素直な答えを聞いた瞬間に、自分が男の子に投げかけた無造作な言葉の意味を重さを、そして現実の深さを感じていることを心から願いたい。
言葉はほんのひとことで、人を深く傷つけることもできるし、たったひとことで人を勇気づけ幸せにする力も持ち合わせている。
今はただそっと、気持ちを、想いを、祈りを、願いを込めて、、、、
心を寄り添っていきたい。
