10月5日は「レモンの日」

なんでかな?と思って検索したら

高村光太郎の妻智恵子が、亡くなった日なのだとか。

「智恵子抄」の「レモン哀歌」

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ・・・



レモン、今はスーパーに行けば年中売っていますが

智恵子の亡くなった昭和13年

レモンは手に入りにくいものだったのだろうか?

国産の路地もののレモンはちょうど今から収穫期に入るようですが。



「檸檬」といえば梶井基次郎(かじい・もとじろう)の代表作。

彼の命日は「檸檬忌(れもんき)」と呼ばれています。

この檸檬という作品、青空文庫にありました。こちら

改めて読んでみると

レモンの産地はカリフォルニアだと書いてある。

これが書かれた大正末期、すでに輸入されていたのだろうか。


私の子供のころ輸入の果物といえばバナナでした。

贅沢な食べ物でした。

バナナだけで商いが出来、儲かる時代だったようで、お友達の家はそういう家でした。


今まで何気なく読みすごしていた文章も、

レモンという果物に焦点を当てて読むと

その時代背景やらなにやら

味わい深いものになりました。


足元が冷えてきたので・・・

ハニーレモンでも飲みたいなあラブラブ


いまや、瓶入りのレモン果汁がある時代

いつでもレモンを味わえます。