陶の里邑の秋の午後
上弦の月が、青い空に白く浮かんでいる。
10月の上弦の月は小さい。
飛行雲と上弦の月
里は収穫の秋を迎えていた。
刈り取られた稲穂は機械を通して
籾だけが袋に入っていく。
稲刈りと稲扱きがいっぺんに終わる。
切り刻んで出てくるのまである。
小鳥たちが落穂拾いにやってきそう。
稲が刈られた田は切り株だけが残る。
刈った稲を、竹や木で組んだ稲架(はざ)にかけて干している田んぼもある。
ちょっとした棚田の風景。
実りの秋を祝福するような雲が出ていた。