朝顔は左巻き!


逆毛のある茎の先が左巻きひげとなって垣根や窓に絡み、青々とした葉を涼しげに重ねて繁茂する。

晩夏の頃、右巻きによじれた筆の穂形のつぼみを葉の脇につけ、明け方に、紺・白・紅・水色などの漏斗(ろうと)状の花を開く。


黎明(れいめい)

八月の朝に咲く一刻の涼味


朝顔は初秋の季語!


平安初期に貴重な薬用植物として

中国から渡来した朝顔は

後に観賞用として

夏の朝の清清しい風情をもたらすものとして

なくてはならない花となりました。

ただし、日本の花暦では、

初秋旧暦七月の花とされています。

これは、牽牛子(牽牛花・けにごし)と言う古名が、

旧暦の七夕の牽牛星(けんぎゅうせい)

と混同されたためらしい。


秋の七草の朝顔は?


山上憶良が万葉集で詠んだ和歌。

「秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば 七種の花」

「萩の花尾花 葛花 なでしこの花女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」

萩、尾花、葛、なでしこ、おみなえし、藤袴、朝顔としています。

奈良時代、朝咲いて夕方にしぼむ花はドレでも「朝顔」と呼ばれていた。

ムクゲもキキョウもほかの花も「朝顔」であった。

平安初期に中国から薬草の牽牛子がもたらされ

これもムクゲやキキョウと並んで「朝顔」とよばれた。

中、後期には朝顔と言えば牽牛子をさすようになった。

と言うことは、憶良の「朝顔」は今の朝顔ではないことは確か!


七草を覚えるには・・・


   ・・・おみなえし

   ・・・すすき

   ・・・ききょう

   ・・・なでしこ

   ・・・ふじばかま

    ・・・くず

   ・・・はぎ


「お好きな服は」で覚えると良いと言われますが

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  これを忘れてしまいそうあせる