近畿は9日に梅雨入りしました。

暦を見ると、11日「入梅3時28分」と書いてあります。


黎明(れいめい)

梅雨入りと入梅は違うのですね。

パソコンでは「つゆいり」と打っても変換すると「入梅」となってしまいますね(笑)


いわゆる「梅雨入り」は気象用語で、実際に梅雨の期間に入ることを表しています。


一方、「入梅」は梅雨入りを意味する言葉です。

歳時記を記したカレンダーには毎年6月11日頃に「入梅」と記してあります。

この「入梅」は雑節(季節の移り変わりを把握するためのもので、「節分」「彼岸」「八十八夜」などもそうです。)のひとつで、あらかじめ日付が決まっているのです。
現在は太陽の黄経が80度に達した日が「入梅」ですが、以前は立春から数えて135日目、さらに昔の旧暦では芒種のあとの最初の壬(みずのえ)の日とされていました。

こうした日付は実際の梅雨入りとは異なりますが、農作業の目安とされていました。


梅雨、入梅にあるようにこの時期梅の実の季節です。

取った梅を部屋に置いておくと何とも言えぬふくよかな香りがして幸せな気分になりますね。


   ~*~♪ 梅干の歌 ♪ ~*~


二月・三月花ざかり
  ウグイス鳴いた春の日の
  楽しい時も夢のうち

五月・六月実が成れば
  枝からふるい落とされ
  近所の町へ持ち出され
  何弁何合量り売り
  もとよりすっぱいこの私
  塩に漬かってからくなり
  シソに染まって赤くなり

七月・八月暑いころ
  三日三晩の土用干し
  思えば辛いことばかり
  それでも世のため人のため
  しわは寄っても若い気で
  小さい君等の仲間入り
   運動会にもついてゆく
  ましていくさのその時に
    なくてはならない
        このわたし

九月・十月秋の日々
  山はもみじやかえでが色づいて
  里の庭々秋の声
 ふたたび仲間は
   おにぎりやシソに
    巻かれて旅に出る
   わたしはさびしく樽の中

十一月・十二この月に
  山には雪がちらちらと
  里には木枯らし吹き荒れて
 庭ではペッタンペッタン餅をつき
   樽の中ではブルブルと
   私はふるえて年を越し

正月元旦年明けて
  書き初め 羽根つき
         コマまわし
  家で家族が笑顔で雑煮たべ
 梅の香がふくらんで
  花の香りを待ちながら
  私は樽の中より
      おめでとう

黎明(れいめい)



梅雨期を工夫して快適に乗り切りましょうね。