最近、オーディオセットの大幅な配置換えをして、途中だけど大まかに済んだところで音出ししてみたら、全然駄目になってた。もうスカスカな音で。

 

別に、低音も中音も高音も出ていて、初めて聴く人ならこんなものと思うかもしれないが、元の音と全然違う。あのわくわく感、心が喜ぶということが全くない。

 

そういうことがある可能性は一応は予想していた。オーディオはある程度まで進んでくると何を変えても音が変わるようになるので。ケーブルも含めて機材は全く同じでも、大部分のケーブルを外して配置換えしたらすぐには同じ音にはならないだろうと。

 

そこで色々と思いつくところを直していくが、どうにも原因を見つけられない。だんだんあせりがつのってくる。

 

こういうときの心理はオーディオをしない人にはなかなか想像できないかもしれない。出ていた音がどうしても出せないじれったさまではまあわかるだろうけど。それに加えて繰り返し不満な音を聴き続けることが多大なフラストレーションとしてのしかかり、精神状態の悪化に輪を掛けるのです。そういう時のオーディオ趣味の人には絶対にちょっかいを出してはいけません(笑)。

 

まあ、とにかく自分でなんとかするほかない。その日は他の予定があったけどとてもそのままで放置することができなくて予定はすっ飛ばしてオーディオセットいじりに没頭する。

 

そしてとうとう見つけた。実はそれは前と変えたことは覚えていたけど、まさかそんなに影響が出るとは思いもよらず他のところばかりいじっていた。それはアイソレーショントランスの防振。以前はゴム足の下にソルボセインを敷いていた。それを移動のついでにゴム足を避けてソルボセインで直接アイソレーショントランスの筐体を支えるように変更していた。それをソルボセインを取り去ってゴム足だけで直接床に置くようにしてみたら、すばらしい音が戻って来た! いやあ良かった。試してみるとむしろソルボセインは全く無い方が良い。

 

 

それにしてもそもそも100V電源のノイズを除去する機器の防振がそれほど劇的に影響するとは、オーディオは本当に一筋縄ではいかない世界だなぁ、と何十回目かの思いを抱いた経験だった。

 

そしてこの場合ソルボセインがとても音を悪くしていることも意外だった。アイソレーショントランスを導入している方、あるいは200Vからのダウントランスも同じ傾向かもしれないので、それらの機器でソルボセインを使っていたら、それで合っているか一度確認してみるといいかもしれない。