作り手にも楽しみな、サドルシューズ
こんにちは、 友樹です。
こんがり堂の番頭さんから靴の注文を頂きました。
足に合わせて靴を作る事はもとより、 今回はサドルシューズのご依頼です。
こんがり堂の番頭さんには足型を測らせていただき、 自身の足に対する気になる事や、 感じている事の意見を聞いたうえで、 デザインや色を選んでいただきました。
僕のいつも作っている靴の型紙を使い、 サドルシューズに決定。
型紙を作りかえる必要のある足型でもなさそうです。
ご本人は、 自分の足に違和感を感じているようですので、 その違和感は木型により解決できそうですのでご安心ください。
* 靴をお買い上げいただいたのち、 履いていて何か靴の具合で気になる事がありましたら、 必ずご相談ください。 具合よく履いていただくために、 靴の修正等をさせていただきます。 これも靴を楽しく履いていただく為と、 僕が、 履く方の足をより理解する為の事です。 よろしくお願いします。
こんがり堂の番頭さんには、 裁断した革までの写真を送らせていただきました。
色合いもよく、 楽しく履いていただける靴になりそうです。
楽しみにしていてください。
僕も楽しみな靴になりそうです。
ありがとうございました。
靴 友樹
「革」が「化」けると書いて靴と読む (金八先生風?)
こんにちは、友樹です。
靴って『革』に『イヒっ!』じゃなくって、『革』が『化ける』って書きますよね。
靴に化けるには、綺麗でデザイン性を重視するのか、足に合わせて、外反母趾や内反小趾などの痛みや害にならない物「道具」に化けるのかなど、いろいろな化け方があります。
僕の場合は後者をどうしても重視した靴作りになります。
でも、けっして前者のデザイン性などを軽視しているつもりはありません。
特に女性の方には、綺麗でデザイン性を重視し、履き心地の良い靴を作りたいといつも考えています。
ですがどうしてもそこには矛盾や無理が生じます。
そこで僕としては、自分自身の技術をいかし、足に合わせ、外反母趾や内反小趾などの痛みなどに対処する靴作りに従事することにしました。
お客さんに言われたデザインやそのことを重視した靴を作ることよりも、後者に化けさせることの方がはるかに難しいと感じています。
革をそのように化けさせる事が出来たときの、心地よさを感じてくれたお客さんの笑顔(お歳など関係なく)、それが励みであり、僕のプライドや誇りになります。
そして、もっといい靴作って次回はもっと進歩させよう!と欲も出ます。
そんな僕にお手をお貸しください。
より良い靴作りのためにQ&Aの「Q」、質問とともにお悩みや、痛みのご苦労をお聞かせください。
そのことからより良い靴作りに生かし、一緒に悩み、お役に立つことがあればと思います。
靴の役割
こんにちは、友樹です。
僕の考える靴の役割は、
「人の体を痛みがなく楽に長い時間運べる道具であること」
です。
人の体(人の形をした肉?の塊)は、足で運ばれますよね。
靴で覆われている部分に、体の全ての重さがかかります。
赤ちゃんが歩き始めてから、ずっと負担がかかってます。
スポーツ選手は、最高のパフォーマンスを見せるために靴の役割を大切さにします。
私たち一般人も昔はそうでした。
靴はたいへん高価なもので、自分の足にあう靴を仕立てて、何年も大切に履いていたそうです。
現代でも自分にあう靴をしっかり選ばれて、長年大切に愛用されている方がいらっしゃいます。
そういう方々がたくさんいらっしゃったということですね。
役割をないがしろにすると、足にさまざまな悪影響をあたえるのは、皆さんご承知の通りです。
靴は、あくまでも「道具」だとおもいます。
靴のファッション性は必要で大事なものと思います。
やっぱり気に入った靴を履いて欲しいですから。
しかし、道具としての役割を損ねるような「見た目づくり」はしていません。
外反母趾は1日にしてならず
こんにちは、友樹です。
よく見てみると、上から見ただけでは判らない親指のねじれと外反母趾、内反小趾、つめの傷みが判ります。
これだけの変形をしていると、足の指をグーにする力もはいりません。
足の踏ん張りが利かないのもわかります。
なぜこのような足に成るのかは、その方の足の骨格や、靴選び、履き方、徐々に曲がってきている事に気づかなかったり、そのことに伴う時間や痛みが無いか、無理や我慢して靴を履いていたなど、さまざまなことを経てこのようになってしまったのです。
既成の靴の無理や弊害もいなめない事での結果かもしれません。
痛々しい足ですし、僕の方はがんばって、なんとか一日楽に履ける靴にしたいと思います。
悩む
こんにちは、友樹です。
外反母趾をお持ちの方からの靴の依頼です。
左右の曲がり具合や爪の変色、若干の内反小趾、(左足)親指が少しねじれて人差し指の上に親指が乗る。
外見にはそのように見えています。
お話を伺うと、特に左足の付け根が靴を履いている時間が長くなるにつれ痛みだす。
足の踏ん張りが利かないとの事です。
よくこのような方は見えますので、がんばって足に痛みのない靴をと思います。
良くあることなのですが、足はひとつの痛みをカバーして靴を作っても二番目、三番目の隠れた痛みもお持ちの方も多いようです。一番痛い箇所が目立つだけで、隠れて気がつかない場合も良くあるようですので、僕はいつも靴をお作りしても油断できずにいます。
特にはじめての方は。
必ず具合がひとつ良くなっても他に具合の悪い箇所が気になったら言っていただきたいです。なるべくなら、より履きやすく楽にして、快適に過ごしていただきたいから。
それと言っていただくことが、その方の足を理解することと、情報として課題としたいと考えていますのでよろしくお願いします。