開発担当 楠野

 

当社には、景品を吊るした風船を、針の付いたメカ(針ユニット)を

操作して割る内容のプライズゲームがあります。

名前を「バルーンホッピング」と言います。

風船が割れる瞬間の状態を知りたくて、また風船を割り続けた時の針の消耗度も気になって、

高速度カメラを使い、バルーンホッピングで使用する風船を割っている

様子を撮影したことがあります。

 

そんな中、高速度撮影でゲーム中に割れる風船の様子を検証している際に、

予想もしなかった機械の問題点を見つけることに至った場面がありました。

 

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プライズゲーム【バルーンホッピング2P】

 

 

1/960秒での連続撮影の中に、Z軸の先端に取り付けた針ユニットの針が

風船の表面に触れながらも、パーンと割れるまでに0.2秒くらいの時間を

要している場合があることに気付きました。

針が風船表面に接触してレスポンスが良い時には、その計測時間は平均して

0.003でしたので、想定の7倍も反応が鈍くなっていると言えます。

 

高速度撮影した画像を何度か検証しているうちに、やがて原因に辿り着きました。

 

この問題が生じている原因はZ軸の伸縮パイプに適正な重量が掛かって

いないことによるものと分析できました。そこで設計書を確認すると、

「Z軸伸縮パイプに60gの重りを挿入する」の条項が生産過程で省かれ

ていたことから生じた不適合でした。
既に出荷してしまっているものもあり、その対応に追われたことは

言うまでもありませんが、幸いにも初期ロットでの発生だったので

数量的には6台で済んだということで助かりました。

とはいうものの、生産に関わっている人間の怠慢によるミスは、

金輪際これで止めておきたいところです。

 

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引用元:高速度カメラが見つけたプライズゲーム製作上の問題点