▽特別警報級の台風がやってくる。
台風10号が近づいてきている。(令和2年9月時点)
近年まれに見る、特別警報級の台風だとか…。
ここで「ヘクトパスカル」という言葉を、天気予報で、
よく耳にする。
「中心気圧は940ヘクトパスカルです」とか…。
これ、値の低い方がヤバいのか?
なぜ、値の低い方が気圧が強いのか?
ちょっと調べてみた。
▽ミリバールからヘクトパスカルへ
ヘクトパスカル(hPa)とは「気圧の単位」である。
台風の気圧の単位は、かつて日本では「ミリバール(mb
ar)」が使われていた。
1992年12月1日、日本は国際基準に合わせて、台
風の気圧の単位をミリバールからヘクトパスカルに移行
して今に至っている。
ヘクトパスカルはミリバールと同じ意味で、表示だけが
変わったものである。
1mbar=1hPa
同じ意味となる。
▽ヘクトパスカルの言葉の由来
ヘクトパスカルのヘクトとは、k(キロ)やM(メガ)と
同じように、単位の頭につける記号で、100倍という
意味である。
広さを表す単位「アール(a)」の頭に「ヘクト(h)」が
ついた、面積を表す「ha(ヘクタール)」という単位と
同じだ。
つまり、1hPaは1Paの100倍ということだ。
そして、ヘクトパスカルの「パスカル」は、フランスの
哲学者で科学者のブレーズ・パスカル(1623~16
63年)から取られたものだ。
「人間は考える葦である」は有名だね。
▽台風のヘクトパスカルの意味は?
ヘクトパスカルは、台風のニュースでは中心気圧を表す
のによく使われる。
「中心気圧は920ヘクトパスカル」などといっている。
これは台風の中心付近の気圧を表していて、この数字が
低いほど台風の勢いが強くなるということだ。
どういうことかというと、空気は重力の関係上、気圧の
高い(高気圧)ところから低気圧へ向かうという気圧の
流がある。
その高低差が大きい程、勢いを増すということだ。
気圧が低いところに空気の吸い込み口があるといったイ
メージをするとわかりやすいか。
空気の吸い込み口が気圧の低い中心部にあると、そこに
周りから大気が勢いよく流れ込む。
これが風の強さになる。
なので、中心気圧の数字が低ければ低い程、台風の風の
勢いは強くなり、台風自体の勢力がパワーアップするの
だ。
日本周辺の平均気圧は約1013ヘクトパスカル。
台風の中心気圧は、発生当初は1000ヘクトパスカル
や990ヘクトパスカルだが、それから徐々に発達する
のが一般的だ。
最初は1000ヘクトパスカルだったものが、940ヘ
クトパスカルや930ヘクトパスカルまで発達し、中に
は910ヘクトパスカルや900ヘクトパスカルくらい
まで強くなるものもある。
▽被害が大きかった台風のヘクトパスカルは?
1959年の伊勢湾台風は死者5,000人という最大の風水
害被害を引き起こしたことで有名だ。
伊勢湾台風は929ヘクトパスカル。
その二年後、1961年の第二室戸台風は925ヘクト
パスカルで、中心気圧で言うと伊勢湾台風を上回ってい
るが、死者総数は200人だった。
これは、第二室戸台風の場合は強風の直接被害が大部分
で、伊勢湾台風は高潮による人的被害が多かったことが
大きな要因だ。
加えて、第二室戸台風は、最大の風水害が出た伊勢湾台
風の二年後ということもあり、多くの市民が過去の教訓
から迅速な避難行動をとることができたことも、被害を
抑えられた要因となっている。
▽ざっくりとした気圧の強さ
1013hPa・・・・ 通常
950hPa ・・・・ 台風
940hPa ・・・・ 強い台風
935hPa ・・・・ かなり強い台風
915hPa ・・・・ 猛烈過ぎて危険
895hPa ・・・・ 町が飛ぶ(日本で発生したことはな
い)
・本州以北の地方についての気圧の強さ
1013hPa・・・・ 通常
960hPa ・・・・ 強い台風で注意が必要
950hPa ・・・・ かなり強い台風で危険
940hPa以下 ・・・・ 猛烈な台風で危険
895hPa ・・・・ 町が飛ぶ(日本で発生したことはな
い)
「日めくりオトナ稼業」さんより
大幅に参考にさせていただきました