そもそもADHD、障害としてどういうものなのか。
まず、ADHD障害者は、
『ドーパミン等、神経伝達物質が異常に少ない人々』であるらしいわ。
(漢字が多くなっちゃうから、神経伝達物質=ドーパミンで統一しちゃうわね。
本当は、セロトニンとかノルアドレナリンとか、もっと色々あるんだけど…。)
正確には、ドーパミンってアタシ達の体の中で作られてるんだけど、
あんまり増えすぎてアヘェ!ってならないように、
余分なドーパミンを回収する、トランスポーターっていう『ドーパミン回収設備』までついてるんですって。
人間て上手く出来てるのね。
ところが、これがガバガバで異常に働きすぎているのがADHD発達障害者、とのこと。
極端に働きすぎていて、必要なドーパミンすら使う前にしまわれているんですって。
これが、私達の体内にドーパミンが足りていない理由らしいわ。
(この強度が、ADHDの障害強度の原因のひとつになるのかしら…。)
次に、ドーパミンが足りないとどういうことが起きるか。
ここからが、具体的なADHD障害における症状ね。
例えば私達は目で見た情報が脳に届くことでそれが何かを判断している。
ピピピ… 佐藤さんを見つけた、
ピピピ… 脳に佐藤さんを見つけた情報を送った、
ピピピ… あっ!佐藤さんだ!
みたいなね。
こんな情報のやり取りがいつも、瞬時に、私達の体中で無数に行われてる。
この情報の電線であるシナプス?だかニューロン?の間って、少しずつ空いてるんですって。
そこを埋めてるのが、ドーパミンらしいの。
ドーパミンが足りないことで、私達の体に起きること。
それは、情報の断線。取りこぼし。
目で見た情報が、脳まで届けられないの。
必要な量を、ほんと必要な瞬間で送ることが出来ないのよ。
ピピピ… 佐藤さんを見つけた、
ピピ… あれ、ちょっと待って
ピ… ? あれ…本当に佐藤さんかな?
ピ… 佐藤さんだと思うけど… 断定できる情報が送れない…
ピピ… ちょっと待って… 確信が持てない… から行動を起こせない…
ピピピ… えっと…時間かけてゆっくり情報を送りますね… 時間をかけたら情報もちゃんとした必要な量を遅れますから… ちょっと待ってね…
ピピピ… ああ、もうそんなことをしてる間に次の情報が…目から耳から… 鼻から…
ピピ… ピ… まって…まだ佐藤さん?の情報が…似てるけど違う人?を見つけた?確認できてない…情報が…脳まで送れてない…ああ…
ああ、次の情報、その次の情報、待って…
どうかしら?
もうなんか文字を見ているだけでイライラするわね。
この仕事の遅さ!!
常人なら3行、一言で済んだことが
私達の頭では(症状が強く現れている時)常時、常にあらゆることに対してこんなことになっているの。
本当に、文字通り、全ての外部の情報に対して、本当にプレイステーションになっているのよ。
その(不鮮明な)情報にたいして、
自分の内部で何に対して何を起こすかという情報の検索にも、当然ドーパミンが必要になるわ。
連鎖してドーパミンが足りなくなる。
外から情報を手に入れることも、それに対して脳内から必要な情報をダウンロードすることも、出来なくなる。情報の伝達が、まさに滞る。
「Now Loading」
ちょっとまって、今冷やすから。
情報をいれないで。今追いつくから。
でも、情報を入れないなんて無理よね。
周囲は別に急いでないし、あなたを責めても、急かしてすらないんだから。
優しいレイプだわ。
これが、ADHD障害保持者と、それ以外の世界との間に起きるすれ違い。
と、責めてもいないのに、注意した時に起こるADHD障害保持の「キレやすさ」の説明にもならないかしら。
ADHD障害って、
「急いでね」じゃない、
常に急いでるのよ。
私たちの情報のトロッコレールは穴ぼこだらけで、
どんなに頑張っても常に情報を落としまくった空っぽのトロッコだけを何度も何度も急いで繰り返し送り続けてる。
速度をゆっくりと落としたら比較的必要な量を送れんだけれど、
その姿はおせじにも真面目に仕事をしているようには見えないのよ。
物凄く、物凄く、遅いしね。
他の人からは、どんなに優しくても、トロッコの運ばれていない中身しか、見えないもの。
これは外部の情報だけでなく、自分の内側の情報を検索する時にも起こるわ。
仕事に必要なことを思い出す時。
こんなときどうすればいいかを思い出す時。
あらゆる生活の検索時に起こるの。
恐ろしいのはそれらすべては同時に起こること。
並行して、並立して、本当にすべてのことに対して起こるのよ。
もどかしいことこのうえないわ。
きっと一緒に仕事をする人はとても腹が立つと思うし、逆の立場だと、私もそう思うと思うわ。
そういう時って、ただただ申し訳ないの。
相手は、教えるのも自分がまるで悪いことをしているかのように思えるほどひどくびくついて怯えているか、
速度を落としてしっかりした仕事をしようとしているため、
ひどく真面目な顔で、ひどくくだらない内容を、恐ろしく何度も、要領が悪い…どころじゃなく、同じところをただ繰り返し確認しているのだもの。
正常で真面目な神経の方なら、馬鹿にしているんだな、と感じると思うわ。
私も、逆の立場なら、間違いなくそうかんじると思うわ。
だって、まともじゃないもの。ふざけているようにも見えないけど、常識的じゃないのよ。
この人ちょっと遅い人なのかな、と感じる人はそういないと思うわ。何せ、次元が違うもの…。
ましてやADHDの人は、好きなことをしている=ドーパミンが多く出ている時はわりと普通だし、
本能的にドーパミンを求めているのか、事務のような感情的でない仕事中はそれを避けようとしているのか楽しいことを考えようとしているのか、
うわのそらというか作業に集中していないように見えることはしょっちゅうだわ。
私のように比較的軽度であれば尚更、普通の健やかにしている時であれば、わりと普通だし、むしろ自己否定や他人肯定が強い傾向があるだけ話している分には協調性が高く、まともに見えるわ。
仕事に不真面目で、人を馬鹿にしなさそうで内心はとても馬鹿にしている、
話をきかない、なんでもない時に人の話をしっかりと聞いていない故の失敗を繰り返す、
仕事において信用のおけない、いけすかない人…
会社においてADHDの人は、とにかくこのように感じられているのでは…と思うわ。
逆の立場なら、私もきっと同じものを感じると思うわ。間違いなく感じると思うわ。
だけど、ADHD障害者は他人の誰よりも、
『なんでそんなこともできないの?』
『なんでこんなこともできないの?』
という怒りを自分へ対して持っているの。
当然よね。それで1番苦しんでいるのは、本人なんだから。
真面目で、建設的な人間であれば特にだわ。
トランスポーターが異常に強く働くことで、
ドーパミンが活動する端から失われてる。
吸われる端から作られてるうちはまだ『人より少ない』程度で良いけど…
何か自身を失って落ち込んだり、激しく動揺することがあってその時一時的にドーパミンが作られる数が一時的に減ってしまったら。
考えるだに恐ろしいことになるんじゃないかしら。
そしてADHDの人には自身を失って落ち込んだり、人に迷惑をかけたり、
人に迷惑をかけることに怯えていることは日常茶飯事だわ。
これが、ADHD障害保持者の一般的な日常なのよ。
常に、失敗すること、
失敗して迷惑をかけること、
それらに怯えて、またドーパミンが減り
負の連鎖が起きる、
起きることに怯えている。
少なくとも私は今自分が、
ドーパミンが足りていない状態かどうか分かるわ。
それは、頭痛の人が頭が痛い、と分かるのと同じように、
それは、多分私が比較的軽度だから健常時との違いを感じれるのかもしれないけれど、
だって、本当に健やかな状態の時よりも、何もわからなくなっているんですもの。
たとえば、メモを見ても、メモのどこに私の必要な情報が書いてあるのか分からないわ。
どこに注目していいのかわからないし、
注目したところの1行ちがうところの文章にも、
意味にも、どうやって注目するかにだって、きっと注目できないわ。
そこに運良く注目できても、私はきっとその情報をひろえないし、わかれないわ。
わからない、ということしかわからないの。
それはとても素晴らしく大きな無力感と、全くの望みのない、絶望感を伴うわ。
だって、自分はこれを簡単に出来ることがわかってるのに、
(この場合は漢字とひらがなを読んで、そこに書いてあることをする、よね…)
それがわかれないんですもの。
知識も、能力も、情報も自分の中にあるのに、
それに手が届かない。できない。
ほんとうに手が届かないのよ。
そればかりがわかるの。
機能的な欠落、欠陥、自分が機械でほんとうに必要なねじが1本足りないとしたら、こんな感覚を味わうでしょう。
ほんとうにそんな感覚なのよ。
とめどなくなっちゃったわね。
続きはまた明日にしましょう。
でも、絶望ばかりでもないのよ。
それじゃ、よろしくね。
何か、メッセージを貰えたら嬉しいわ。