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表裏一体

ウラかオモテかは、他人には断言できない。

ねえ きみが思っている程ぼくは馬鹿じゃないよ

鈍感なフリするのも耐えられなくなってきたんだ


ぼくのためにさりげなく隠している過去も

たまにつく優しい嘘も気付いてるんだよ

きみが使うことばひとつでぼくはいつも胸が痛いよ

平然と振る舞うぼくも内心は穏やかじゃないよ

全神経を尖らせてきみを探ってるの

乱れる呼吸 泳いでる目 はぐらかす表情

一挙手一投足が恐くて仕方ないんだよ

きみが作る しぐさひとつで ぼくはいつも 胸が痛いよ

気に入ってるその洋服も ヘアースタイルや厚化粧も

思いで話も 価値観も 喜怒哀楽も 


変な癖のあるキスも ベッドで喘ぐ声も ぼく以外の誰かにも 見せていたんでしょう

きみが使う ことばひとつで ぼくはいつも 胸が痛いよ

きみが作る しぐさひとつで ぼくはいつも 胸が痛いよ

やさしい嘘をついてまでも喜ばせるよりもさ
本当のことを言ってくれよそして ぼくを悲しませて

気付いたらぼくはもう独占欲に溺れていて
エゴイズムを振り翳してくだらない愛を語っていたよ

でもぼくは きみが好きでどうしようもない程に好きなのさ

これだけは 信じて欲しいんだよ

きみが生きる ひとつひとつが ぼくにとって 喜びなんだ

きみが生きる ひとつひとつが ぼくにとって 悲しみなんだ

胸が痛いよ 胸が痛いよ 胸が痛いよ

ぼくが抱く この思いは きみにとって 愛といえるの?

教えてくれよ 教えてくれよ



胸が痛いよ




金色の少女



気になって気になって


_


そう言えば夕香 交野市だから 家と家は 車で一時間だよね


若しも私がしっかりしていれば もっと 普通に生きていれば


何のコンプレックスも抱えず 余計な自意識も捨てて


告白できたのに


「私はずっと 片想いってゆうんかな そんな風に思うてたんよ」


其の一言で 過ぎたことは兎も角


大切な人は 大切にしたいということを


思い出して


帰りの新幹線の中で さっき触れあった指先の 感触を


確認するように 何度も思い描いていました


始めてあった日のことも それが始めてだったことも


酔いつぶれた彼女を 見守るように一夜を同じ部屋で過したことも


けれども人間として 手を出してはいけないと 何故か冷静に


見詰ていた 私は 私を


だから そのことをいつまでも 思っているのかもしれないね


彼女のこと

夕香のこと


浜辺からの帰りのバス ホテルへ直行する車両の中


彼女の髪を束ねた後姿が 強風に呷られていた 結び目を解くと


其処には美しいシルエットと 表情は少しはにかむように


透かし色の逆光で 風になびいている


その髪はゴールドに 輝いていました そして私は


振り向いた彼女との 視線を重ねたまま


何回も 瞬きをしていました






スーベニール それだけさ
君にあげられたものは
誕生日の日にも
何もしてあげられなかった

近すぎたから 気付けなかった
どのくらい君が 大切な人かを


みんなでよく行った
あの街も変っちゃったね
時間が残酷に
僕たちをひきはなすよ

“卒業したら会えなくなるね”
君のあの日の言葉が重すぎるよ

想い出は時の栞だね ふと気付いてみると
投げやりになったあの頃の 僕のそばに君がいた

近すぎたから 気付けなかった
どのくらい君が 大切な人かを

スーベニール それだけさ
君にあげられたものは
誕生日の日にも
何もあげられなかった
僕はあげられなかった


涙の理由と 哀しみは 違う

其れはいけません 先ず深く 息を吸って 吐いて 嫌なことは 無かったことにしてしまいましょう 


所謂処の 良いとこ取りでですかね


そうですね


想い出はだから 綺麗なのですね

其れは丁度


「90年代の名曲seriesCD五枚組み」 見たいなものですよね


淘汰は必要 音楽も 想いでも 共に在る あの日の言葉




あの人へ、尊敬の意を込めて。


Mより