千葉市蘇我スポーツ公園にて開催のROCK IN JAPAN FESTIVAL、通称ロッキンに1人で参加してきた。

昔はハードコアパンクしか聞かなかった私だが、サブスクで最新の音楽が定額で聴けるようになり、すっかり最新のJ-POPに夢中になってしまった。

また最近はアニメ鑑賞の日々であり、アニソンが非常に馴染み深いものになり、この日もアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」内のバンドである結束バンドを目当てに1人で会場に向かった。

朝7時半に起きて出発すると、千葉駅に向かい、そこからシャトルバスに乗った。

初めての参加だったが千葉駅からのシャトルバスはかなりの本数が出ており、人数の割にはすぐに乗れて会場に運ばれて行った。

10時半頃に到着。会場の中に入って結束バンドの物販に行ったら物凄い人数が並んでおり、バケットハットを買うだけのために30分以上並んだ。

11時45分からは最初の目当てであるキタニタツヤが開始だったので、物販を離れると急いでステージに向かった。

以下、自分が見たバンドだけ簡易的にレポート。

１、キタニタツヤ

アニメ「呪術廻戦」のOPなど幅広い曲を手掛け、ヨルシカのサポートギターとしても有名なキタニタツヤ氏のライブ。GRASS STAGEの最初の出番にも関わらず凄い盛り上がりだった。ロン毛にイケメンの風貌もかっこよかった。元Sexy Zoneの中島健人氏も最後に出てきて推しの子のOPにもなった「ファタール」を熱唱。あっという間に感じられる疾走感のあるライブだった。

２、ano

結束バンドが始まるまでの暇つぶしにと思って見始めたらド派手なステージに勢いのある楽曲。ロキノンからクラブミュージックまでリスペクトしたような多種多様な楽曲と、anoちゃん自身の拙いながらも自分の言葉を伝えるようなMC、熱唱、デスボイスにすっかりやられて最後まで見てしまった。

正直、タレント活動のついでに音楽もやってるのでは?ぐらいに思っていたが、自分の偏見だったと思い知らされた。音質も良くて素晴らしいステージだった。

３、結束バンド

楽曲も何回も聴いていたし、生の声優さん、特に結束バンドの中心人物とも言える長谷川育美さんを生で見られたのには感激した。ただ人が多すぎてステージからの距離も離れていたし、離れているが故にあまり音質もあまりよく思えなかった。どうもGRASS STAGEは後方で聴く限り音が良いとは思えなかった。あとは後ろの2人が演奏中でも話したり笑ったりしてて気が散った。

そういう意味では少し不満が残るライブだったし、本当に見たいバンドはワンマンで、しっかりとした音響設備の整った会場で見たいなと思った。

４、Chili Beans.

それまではLOTUSとGRASSという会場内でも大型のステージでのライブを見ていたが、Chili Beans.を見るために初めてPARK STAGEに移動した。

等身大のガールズバンドという印象でメンバー全員が楽しそうに演奏しているのが印象的だった。そして何よりも可愛らしかった。若いバンドのエネルギーのようなものを感じたし、対照的にルーズでラフな感じの演奏もヒッピー的なものを感じられてよかった。

５、SCANDAL

続けて隣のHILLSIDE STAGEでSCANDAL。白のワンピースに身を包んだメンバーが綺麗で面食らった。正直、SCANDALが若かったのも昔のことで、今はおばさんみたいな見た目じゃないかと思っていたのだが、現役バリバリ、今見ても可愛くて綺麗ですごかった。

演奏もキレキレ。新アルバムから「Plum.」を演奏してくれたのも嬉しかったし、「瞬間センチメンタル」のような懐かしい曲も演奏してくれて嬉しかった。大型のステージじゃなかったので近くで見られて最高だった。

６、マキシマムザホルモン

高校生の頃から聴いていたバンドなのにライブは初めてなので感慨深かった。「恋のメガラバ」などの有名曲からインディーズ時代の名曲「アバラボブ」まで演奏。過激なステージで、よくキッズ達はルールに従ってモュシュせずに見ていられるなと感心した。ただ少し音が小さめで遠方だと迫力に欠けたのが残念だった。

とは言え、恐ろしい数の人がいる中で全ての人が満足いくような音響を提供するのは至難の技だろう。

７、LiSA

少し休憩してホルモンの次はLiSAを見た。1曲目は「魔法科高校の劣等生第３シーズン」のOP「Shouted Serenade」からスタート。個人的に昔のLiSAを思わせる名曲だと思っているのでこの曲からスタートしたことに大は満足だ。あとはヒロアカのOPであった「だってアタシのヒーロー。」。あとは世界的な有名曲の「紅蓮華」なんかが演奏されていた。

流石のベテラン、MCによる盛り上げ方も上手くて、LiSA本人も動き、走り回る勢いのあるライブだった。あとはこの時間帯から日が暮れてきて厳しい暑さが和らぎ助かった。

８、ASIAN KUNG-FU GENERATION

こちらも高校生の頃にかなり聴いていたバンド。正直、最近の音源はサブスクでチョロっと聴いた程度であまり思い入れは無かったのだがライブの雰囲気は圧巻だった。

私が高校生の頃に聴いていた時のヒリヒリとした焦燥感や、パンキッシュな音作りはなくなり、かなり落ち着いたスロウコアと呼んでも差し支えないサウンドだった。

ただ昔の曲もかなりアレンジされ、まるで別物のように生まれ変わり、バンドとして進化し、それとともに曲にも変化が加えられていることがわかるバンドだった。音源だけでの鑑賞ではなくライブを見に行く価値があると思えた。

思ったよりも初期の曲を演奏してくれたし、やはり若い頃に聴いていた曲を生で聴くと心躍るものがあるなと感じた。暮れていく夕日を眺めながらアジカンを見るのも一興だなと思えた。

９、ずっと真夜中でいいのに。

Vaundyも見たかったのだが、疲れていたので休憩所でかき氷を食べて、開始の30分以上前から、ずとまよの場所取りをした。隣のステージで「ジグザグ」がライブをやっているのが見えたが、奇抜な衣装と個性的なMCでファン以外からも笑いを取っていた。

30分前に行ってもかなりステージ前は混雑しており、場所取りの意味がなかったかなと思ったのだが、更に後からきた人はステージの後ろにすら近づけなかったみたいで、結果的にはギリギリステージが見られるところを陣取ることができたので良かった。

ずとまよのライブはDVDなどで見ていたが実際に見て圧巻。音も良かったし、ACAねちゃんの声も音源以上に出ていたし、ライブ感のあるものだった。

ロッキンに行くような人は聴いたことのないグループだろうが、非常階段というノイズグループのライブに似ていると思った。非常階段も見たこともないようなものを楽器に使い、どこから何の音が出ているのか想像もつかないところが類似していた。

ACAねちゃんの奇怪で、女性らしさを殺したような衣装も神秘的で謎めいたものを感じて良かった。彼女の好きな漫画「チェンソーマン」からの影響もあるのかなと思った。

正直、ずとまよのライブが見られたことがロッキンの一番の収穫であり、この時間がロッキンの幸せな時間の大半を占めていたと思えた。

ライブを見終わった後は帰路についた。シャトルバスに乗ろうとするも当然のごとく行列で会場から脱出するのに45分ぐらいかかったが、それでも、あれだけの人数がいた中で1時間以内でどうにかなったのだから、ロッキン側はかなり善処しているように思えた。

千葉駅に戻ると駅周辺をフラフラして開いているラーメン屋を探し、食事を摂って帰宅した。次の日は全身筋肉痛に悩まされた。

夏フェスは楽しかったが、音質面では室内でライブを見た方が良いなと感じたし、チケット代以外にも交通費や食費が嵩むので、貧乏人が行くライブではないなと思った。何より強烈な日差しは気が滅入るので次回は参加しないだろうなと思いつつ、見たいバンドがまとまって見れたのは有り難かった。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024年8月4日(日)ライブレポート!!