●2022年11月26日(土)●
TODESTRIEB presents
"DEsperAte THanatology vol.14"
■TODESTRIEB
■ATARAXIA (Ibaraki)
■DESPERDICIO (Sendai)
■LiFE
■AIM
distro: Acclaim Collective
open 17:30
start 18:00
adv 2,000 yen
door 2,500 yen
NO DRINK CHARGE
ご無沙汰しております、少ない読者様たち。久しぶりのライブレポート、それもパンク・ハードコアのライブイベントだ。
実はコロナもあってライブハウス自体に行く気が落ちていた。
私はマスクを付けながら閉塞的な空間(地下のライブハウス等)にいると苦しいと感じる。
ましてやマスクを付けてモッシュなんてしたら熱くなるのは当然で、熱さに弱い私はライブイベント自体に前向きになれないなと感じていた。
ただ後日、別途でレポートするが、Final Conflictの来日公演を見にAntiknockに久しぶりに行ったら楽しかったので、またパンクのライブに行くのも悪くないかなと思ったのがきっかけだ。
今回は前に音源を集めていた仙台のDESPERDICIOが東京に来るという事で行ってみる事にした。
もうパンク・ハードコアの音源を新しく買わなくなって久しく、音楽の興味はポップスに移っていたのだが、2013年頃は熱心にパンクの音源を追いかけていた。
その時はRAW PUNKにハマっており、DESPERDICIOのRAW D-BEAT音源の数々を集めていた。
特に2013年にカバー音源を収録したTAPEがリリースされたのだが、ザ・スターリンの「サル」の高速カバーや、MOB47の「STOP THE SLAUGHTER」のRAW化されたアレンジには特に衝撃を受けた。
東京在住の私に対して仙台のバンドという事で見る機会に恵まれなかったが、今回初めて見る事ができた。
さて、ライブレポートだが、TODESTRIEBは今回のライブで初めて知った。スラッジコアとクラストコアが混ざり合ったような激重音で、国内のバンドだとCoffinsなにも近い音に感じた。
ATARAXIAは茨城のクラストコアで以前にリリースされたCD-RやTAPE音源を持っていた。
正直、音源ではあまり刺さる部分がなかったのだが、ライブではスピード感がありDISCLOSEのようにも聞こえた。またボーカルの動きも多彩で、見ていて面白く、素直にかっこいいと思えた。
DESPERDICIOは単純に自分の好みなのもあるが最高だった。
リバーブのかかったボーカルに独特のRAWな音作りで、D-BEATではあるものの、かなり個性的なバンドに感じた。
いぶし銀のD-BEAT職人といったような印象で、派手な演出はないものの、淡々とした感じがかっこよく見えた。
過去に来日も果たしたDESTINO FINAL〜INVASIONの流れを汲んでいるのかと勝手に想像している。
AIMは初めて見たが、ex-NO NO NOのリョウさんが在籍しているバンドという情報だけは知っていた。
Crucial SectionやHERESYみたいなUSハードコアライクな音で、爽快でキャッチーな音だった。
今回の企画では唯一毛色の違う音で、それも面白かった。
トリはLIFE。昔は毎月のように見ていたバンドだが、今回は4年ぶりぐらいに見た気がした。
新曲も交えつつ、懐かしい曲も披露。本編ラストの曲はECOSYSTEM。本人たちには申し訳ないが、かっこいいより前に懐かしさを感じてしまった。
思えば10年以上前も、この曲を同じようにライブハウスで聞いていたのかと思うと、なんだか自分の人生を振り返ってしまうのだ。
人生、いろいろと変化していくものだが、ライブハウスに行けば若き日に聞いた名曲を変わらずに聴けるというのも素敵な事だと感じた。
久しぶりのpitbarだったが、バンドやライブハウス側の音の調整が上手いのか、Antiknockでハードコアのライブを見た時よりも音がよく感じた。
私は「ハードコアは爆音で」という価値観ではなく、適度な音量で各帯域が明瞭に聞こえる方が好ましいと感じていたので、この日の音のバランスは良く感じた。
何はともあれ酒を飲みながらダラダラと見るクラストコアは素晴らしく、やはり私はクラストコアが好きなのだと再認識できた良いライブイベントだった。