殺害カルトビデオシリーズの第一弾。

 

 

 

殺害塩化ビニールからは大量のビデオテープがリリースされており、殺害サミット等のライブ企画をVHS化したものも存在する。

 

こちらは番外編的なカルトシリーズ。名前の通り、更にやりたい放題な内容。

 

基本はレーベル所属バンドのライブ映像を編集した内容。しかし合間合間に90年代当時のものと思われる栄養ドリンクのコマーシャルや、黒人のAVの映像が悪意を持って差し込まれる。

 

絶対に許可なんて得ていないであろう映像は、絶対に再発不可能(笑)。これをナンセンスと捉えるか、面白いと捉えるかは貴方次第。

 

肝心のライブは何部かに分かれており、最初は北海道殺害軍団特集として、アナル番長、デカマラ、スピードアナル、はなとゆめなど、当時の殺害塩化ビニール所属バンドの貴重な映像が見られる。

 

それにしてもバンド名からして凄い名前で、同じ大陸から「アナル」と名前の付くバンドが2つもデビューしているのも感慨深い。

 

更に中盤が凄い。HEADWASHERの解散ライブから、4DIECE MURDERに改名してからのライブという、殺害マニアにはたまらない映像。

 

ご存知、CRAZY-SKB(=バカ社長)が在籍していたバンドだったわけだが、物壊し放題の強烈なライブで、ノリに乗ったSKBを見る事が出来る。

 

岡山でのライブは猛毒、AIDS、スラッシュ55号、恐悪狂人団と、殺害マニアにはたまらない面子のライブが、それぞれに尺長めで見る事が出来る。

 

これはかなり強烈な映像で、特に恐悪狂人団なんかは狂気の沙汰としか思えない。一斗缶を投げまくり、電気ドリルでダッチワイフを分解する強烈な映像だ。

 

後半は「ディナーショウ」と題された企画で、ゲテモノ料理が振舞われる様や、AIDSや四日市ぜんそく等の人気バンド(?)の貴重な映像が見られる。

 

また女性パンクバンドの嘔吐処女団は、あのマスターベーションのカヴァーをしているのが見受けられる。下町のポンコツヘヴィメタル、ゴリライモのライブ映像もどこかに需要があるかもしれない。

 

当時の日本パンク・ハードコア史を考察する上でも貴重な映像だ。

 

何にしても殺害塩化ビニールの事が好きな人には、多少無理しても手に入れてもらいたい。貴重で面白いビデオだった。