動機づけと行動指針(3つの力)
最近「危機管理」という言葉を良く耳にします。
Y乳業会社の食中毒事件その子会社であるY食品のBSE対策牛肉偽装事件、M自工のリコール隠し問題、など日本の大企業の危機管理体制に疑問符のつく事件が多発しています。
また現在も多種多様な食品産地偽装事件が多発しています。
まさかの内部告発や自社除外、想定外等これら見えない様々な危機が何時何処で発生するか予見できない状況です。
今でも盛り場風景で、諸先輩方は、「バブラーや今の若いモンは覇気がない、おとなしい、やる気がねえ」とぼやいている姿を目にします。
一般的にある特性に対しての良い:普通:悪い割合は2:6:2と言われています。
もしも割合が4:4:2であれば、諸先輩方のぼやきどころか部下から煽られ放しになるはずです。
要するに普通に分類される6割の人材のうち何割を向上させられるかだと思います。
ちなみに3:5:2に変化すれば、その会社は、半年もしないうちに激変し数字に表れるはずです。
そしてその後も継続されると思います。
なぜなら一過性のトップダウンではなく、継続性のあるボトムアップだからです。
上司が変われば部下も変わるものです。それほど部下は上司の姿を良く観察しています。
もしも部下に下記の言動をなさっているならば、明日から留意してみて下さい。
・自分のレベル(知識、経験)で部下に指示・指導していませんか?
・部下の報告途中に口を挟み、結果を急いでいませんか?
・自分の言動に矛盾はありませんか?(自分が出来ないことを部下に押しつけていないか)
・手柄は自分、失敗は部下にしていませんか?
・自分に甘く、部下に厳しい上司ではありませんか?
上司の言動如何で、職場の風通しや部下の言動もに変化が現れてきます。
いかにして部下の心を捉えるかにかかっています。
もしや明日起こるかもしれない危機の予防策および万一危機に遭遇した場合には、最小限の被害で収める解決策と実行力が重要です。
そして常日頃から観察力・洞察力・予見力の3つの力を備えた人材が会社存亡を左右します。
これからの自由競争時代には、今以上に動機づけと人間性の優れた人材がキーマンとなります。
エムアンドエス研究所は、動機づけ(モチベーション・やる気)と3つの力を養成し、少しでも皆様のお力になれればと願っています。


エムアンドエス研究所  M&S
モチベーション&セーフティ

不安全行動の種類と低減策


1.知識・技能不足→品質・工費・工期・安全的に良い仕事は進められない
 「知らない、できない」知らない者ほど怖いものはない(何が危険か判らない)
15%※新規入場1週間以内の作業員は特に注意を要する
(対策)経験と教育等により低減はできる(時がある程度解決する)


2.意欲の欠如→自分除外(特に熟練者に多く、自分はケガをしないと過信している者)
 「やらない」悪習慣・慣れ(昔からやっているやルール違反しても注意されていない者)
50%※何度も同じようなことを注意指導される者は排除も必要である
(対策)

(1)職場全体の雰囲気や結束力により共通の認識を持つ事が重要である
(2)グループ全員でルールを守ることの重要性に気付かせる(根気よく)
(3)疑似体験で”ハッ”とさせることは、有効な方策である


3.人間の特性
(1)心理的要因
1.近道本能・省力本能 → 20%  めんどくさい、手抜き、横着
  上記の1、2、3ー1で85%を占める。(建設労務安全研究会)
2.間違い・勘違い・錯覚 → 4% だろう、思いこみ→揚重機に起因する災害が多い
3.緊急時の慌て・パニック →1% 頭が真っ白、歩行者の飛び出し

(2)生理的要因
・疲労 ・睡眠不足 ・アルコール ・加齢 → 五感(視・聴・嗅・味・触)が鈍感になる

・人間の特性については、撲滅(皆無)は不可能だが、低減は可能である。
・人間の心は、知(知能)・情(感情)・意(意思←意欲←欲求)で構成されているからである。
・十人十色の人間が共同作業をするので、些細なことでも考え方や価値観の相違から反感や
感情のもつれが生じやすい。これが不安全行動につながる最大原因である。


piramido



・優秀な人ほどこの欲求を駆け上がるのは早いが、自己現実を果たし自己超越に達する人は
極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当たり前だと思ってい
たことが当たり前でなくなるような状況に陥っている。




不安全行動(ヒューマンエラー)を低減させる具体策例


1.人間の行動は、刺激→中枢神経→大脳皮質→行動に移ることから、大脳を刺激することが
重要である。

行動目標1職長を筆頭に皆が大きな声で挨拶し、指差呼称や一声かけをする。
行動目標2メリハリのあるラジオ体操を実施し、身体を目覚めさせる。

ポイント1全員に発言機会を与え、仲間意識や参加意欲の高揚に努める。
<効果として、みんなで決めたことについては、忠実に守るようになる>
<自分が発言したことは最低限守るようになり、仲間の目が気になる。>

ポイント2揚重機に実際乗ってもらい、死角等を疑似体験をさせる。
<何事も経験する事が重要である>
予見能力は、個人差が大きいので、安全意識や予見能力の低い人について
は、毎日その日の行動目標を持たすこと。→ 毎朝全員に発言してもらう。

指差呼称の調査結果(JR総研)  何もしないケースと対比して
呼称のみ → 60%低減
指差のみ → 70%低減
指差呼称 → 85%低減


2.人間は感情の動物であることからこそ”やる気”が一番重要である。
※やる気(動機づけ)が一番難敵である!!

 ・やって見せて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず
(山本 五十六)
→ 自ら見本を示し、言い聞かし納得させること。そしてほめる事がやる気を向上させる。

現場の良し悪しは、ラジオ体操でほぼ判断できる。メリハリのある現場は、職長会が活性化
しており、職長自身がやりがいを持っている。
その為には、事業主自らが現場に行き、現実を把握した上で職長職人と会話し、事業主の
違う目で彼らを指導する事が、安全意識の高揚や現場全体のレベルアップにつながる。

動機づけ(モチベーション・やる気)とは、目標達成への心のエネルギーである

<実践キーワード25>

・目標があってのやりがい・はりあいである
・目標の大小は問わない
・社会貢献・仕事への誇り
・将来像のシミュレーション
・良いことは皆の前で誉めろ
・プライド
・異端児・鮭
・納得させろ
・自信を持たせ
・少数意見も尊重
・自分の出来ないことを部下に指示するな
・本音トーク
・信頼関係
・風通しが良い
・山本五十六
・アブラハム・マズロー
・感謝の気持ち
・聞く耳をもて
・性格は変えられない
・観察力
・洞察力
・予見力
・充実感・達成感は快感なり
・心に刺激
・その気にさせる