
「いろんな人に見てもらえるので、良いものを作らなくては」と初のコンサートを楽しみにしている。コンサートは道教大函館校地域連携センターの主催。函館市は本年度、養殖コンブの根など地元の水産残さを肥料にしたアスパラガスのブランド化と販路拡大に乗り出す。「海の力で育ったアスパラ」と銘打ち、東京や札幌圏のスーパーやホテル、百貨店などへの売り込みを強化。他産地と差別化を図るため、成分分析も進めている。栽培に取り組んでいるのは、2011年に地元農家7戸で設立した農事組合法人・函館つるの生産組合(白石町)。函館空港の東、津軽海峡を見下ろす丘陵地帯にハウス30棟を整備している。こだわりの肥料は、コンブ根や水産加工残さを有効活用し、ばんけいリサイクルセンター(札幌)南茅部事業所が製造。家畜ふん尿や樹皮と配合し、作物を丈夫にするミネラルを豊富に含む。また、土には殺菌効果のある炭を混ぜ、農薬は秋の収穫後、土に2回散布するだけ。一般的なアスパラ栽培の8分の1程度の少なさで済むといい、品質の安全安心を追求している。同組合の大槻寅男理事(62)は「試行錯誤を重ねて確立した栽培。裏山の地下水や海から吹く風も、味をよくしているかもしれない」と話す。立茎栽培で今年は約6トンの収穫を予定。春に収穫する新芽を一部残し音楽教室 ギター 、高く成長させた茎の周辺から再び顔を出す夏芽を採る手法で、出荷期間を秋まで延ばし、生産量を増やせるのが利点だ。市は一般的なアスパラより3~5割ほど高いブランド品として売り込みたい考え。4月に農林水産部の担当職員が東京のスーパーや百貨店にサンプルを提供しPRしたところ、「糖度が高い」など味の評判は上々だった。取り扱いに向けた具体的な協議も進んでおり、市内の学校給食に活用することも検討中だ。また、「海の力」の品質を裏付けるため、現在、道立工業技術センター(函館)に成分分析を依頼。市農林水産部は「肥料がうま味に与える影響や、他産地との違いを証明できれば」と期待している。"