小太郎の左腕/和田 竜

ベストセラー「のぼうの城」作者が放つ、新・戦国エンターテインメント第二弾!


少年が、左構えの銃を手にした瞬間、世界は変わる。


一五五六年。戦国の大名がいまだ未成熟の時代。
勢力図を拡大し続ける戸沢家、児玉家の両雄は、もはや開戦を避けられない状態にあった。
後に両陣営の命運を握ることになるその少年・小太郎のことなど、知る由もなかった――。


戦で苦境にたたされた『戸沢家』、および領民を救うと言うと、簡単すぎますが、長くはない本なのでプロットは細かくないです。脚本家の本といわれるのはここにあるのでしょうか。じゃあ、複雑なものはすべて名作なのかというとそんなこともありませんものね。

タイトルとは裏腹に小太郎くんがメインじゃないのですが、あまりの御用のなさに笑っちゃいました。ぽっと出で敵をバツバツ狙撃していくのも、個人的にいただけなかったです。


『戦国時代の漢はこうあるべき!』と、これの一点張りでキャラクターが薄いように感じました。

●卑怯なことはしない。

●豪快。

●苦しい時こそ大笑いしちゃう図太い神経。

→他の本にもわんさかいました。むしろそちらの方が、深い、深い魅力がありました。これは作家さんの愛が足りない!


さて最強兵器・小太郎くんですが、仕留めた獣にも悔いを感じていた無垢な少年が自ら戦を望む子になる過程が超特急。悶々鬱々した描写がないのも珍しい。

どうせ小太郎が戦場にでて敵将を討ちとっていく展開、とつぶやいてしまえば描写がなくともいいじゃないかと思えるけど、あったほうが人間らしかったかな。

コマンド―部隊の立派すぎるわりきった人物じゃないのだから。


たびたび出てくる「戦国時代はこれが好まれた」、「こんな行動をとっても当時は不思議じゃない」も冒頭の一回だけでいいのではないでしょうか。雰囲気は十分、読み手に伝わるとおもう。



総合 ★☆

心情の変化はご想像におまかせします。

冒頭は人が生き生きしていた。

エンターテイメントから抜け出せない。

病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)/横溝 正史

その昔、薄倖の女が首をくくった忌々しい屋敷、旧法眼邸。明治から戦前まで隆盛を極め、“病院坂”という地名までなった大病院の屋敷跡である。

本條写真館の息子直吉は、ある夜その屋敷で、奇妙な結婚式の記念写真を撮らされた。今は住む人もない廃屋で、毛むくじゃらの大男と、か細い色白の花嫁の不思議な組み合わせは、何か不吉な出来事を暗示しているようだった。

そして数日後、再び撮影の依頼でその屋敷に赴いた彼は、腰を抜かさんばかりに驚いた。そこには、鮮血を滴らせ、風鈴のように天井からぶら下がった、凄まじい形相の男の生首が・・・!

巨匠横溝正史執念の大作上巻!

75年~77年に横溝氏が執筆した金田一耕助最後の事件として知られている作品。映像ももあるのは知らなかったです。金田一と対決する弥生女史は、映画で佐久間良子さん、ドラマで山本洋陽子さんですか。あー。そんなイメージかも。

映画の頭で作家本人がセリフ棒読みというのはコレでしょうか?

なんとか殺人事件、殺傷、射殺、とタイトルをつけるよりも、おどろおどろしいように思います。カバーつけないと周りの目がアイタタタタ。

でも、血生臭いのと、登場人物が多くて混乱すること、弥生女史をはじめとする方眼家・五十嵐家の家系図がつかみにくいのは上巻のちょこっとだけなんですね。

後ろ2つは自重してほしいですが、起こっている事柄は興味深くても文章がわりと淡白に感じました。本陣や犬神家、手毬歌が肉なら、こちらは季節まではずれちゃった白身魚みたい。

『年をとると、くどくなる』とエッセイでは話していたようですが、その通りで残念。


アケビの新古きらきら書房

総合 ★☆

金田一悩み度 

おどろおどろしさ ★☆

上巻の半ばで失速、のちは鈍行

iPhoneを無事契約しましたが、メール設定に少々手こずりました。

そのほかにも悪戦苦闘でございます。嗚呼、前のがなつかしい!君はもはやバリバリ街中でも圏外表示・・・。



アケビの新古きらきら書房


ソフトバンクからいただいた書類とは別に本を購入しました。アナログ人間にPCだけでは無理ですよ。



アケビの新古きらきら書房


いつになったら使いこなせるのかしら。