土瓶蒸し用の調理器具兼食器が市販されている。
受け皿に小土瓶、猪口がセット。
画像飴釉は陶紳窯(瀬戸)5,544円1997年。
具を入れ、吸い地を張り、よく蒸気の立った蒸し器に入れ、15分以上蒸す。
具は何でもいいようだが、フツー土瓶蒸しにするのはマツタケである。マツタケの香りが吸い地に移り、これを猪口に注ぎ、スダチを搾って味わう。それから、マツタケを味わう。
マツタケに他の具材を加えてもいい。料亭で取り合わせるのはたいてい名残りの鱧である。
一般家庭ではエビ、鶏肉、銀杏、三つ葉など。
別段作るのは困難ではないが、マツタケを購入するのが困難。
従来拙宅で購入はトルコとかカナダとかのマツタケみたいなーキノコである。マツタケみたいなー香りはするが、薄い。
2021年9月中旬岩手県産5cmほどの蕾のマツタケ6本パック3千円ハケーン。ちっこいがはしりだろう。プレ殺菜時代ではありえない価格でないかい。割烹業界の営業が細って需要減少。
香りがヒジョーにつおい。
マツタケをしこたま冷蔵庫で保管したらば、その香りが他の食品に移って往生こいたあなしにナットク。季節限定でマツタケの香りのアイスクリームなんちどーよ。夏が終わって需要喚起に名案?どのメーカーも出してない。
毎日食いたいほどうんまいキノコではないことにも同感。香りと歯ざわり。その香りも一夕で十分。
戦前までは里山から地面に落ちた松の枯れ枝、松葉を収集して燃料にすることがあり、マツタケがたくさん出た。一方シイタケの栽培は確立できてなく、シイタケのほうが、マツタケより高かった。旨みで勝負ならシイタケの勝ち。干し椎茸でだし取ろうが。
うんまければなんでもありの令和の御代だが、干し松茸でだしをとる料理人は見たことがない。