宿泊したのは温泉だの景色がいいからではない。昔は前が施設名どおり白砂青松だったろうが、今はずーんと埋め立て原油か天然ガスの備蓄基地になっちまっている。が、それを抜ければ(たぶんコンクリ護岸の)海岸だーら同系列他で磯釣り渡船もやっている。

年中クエ料理を食わしてくりるというもんだから。大分県安心院のスッポン料理やまさ旅館(別項)と同じで日本のオーベルジュ。もっとも泊まらなくて食事だけも可能のようです。

クエ料理でも品数で安い高いがあるが、どーせだーら全部付き1泊2食14,040円でネット予約。

JR紀勢本線(きのくに線)初島駅

出て左で踏切を渡りT字で左折、左側にまず第1別館は宴会場らしく営業してなかった。さらに少しで第2別館(5分)。

室はしゅでにやる気

まあその前にお風呂(共同)

係のおばちゃん「やらしてもらおか」

分説するとくえ握り3貫に前菜はくらげなど。

お造り

左端クエその他タチウオ、ハマチ、ヒラメ。さすがにプリプリでどれもうんまい。

鍋材料before

マロニーちゃんが関西してる。「最初はアラから入れなはれ」骨からダシが出るんやろ。

after

肝もちょっぴり付けとるでよ。まあアンコウと違いそーとー付けてくれんとはなかったね。

小さな油滴が浮いているのでわーるようにキンメなどと共通する深海魚系あぶらのこくがある。腹身や骨の回りが特にで魚ながら豚足を連想した。フグより飽きは速そうだが、これはこれでうんまい。一度はトライをお薦めします。

ビール650円冷酒黒牛880円(税別)

もう満腹で雑炊およびデザート(抹茶アイス)は辞退。

民宿なのにふとんは係員が敷いてくりた。

朝飯

食事処で。海っぽいのは鯵のみりん干しくらい。

 

 

クエ p89 アラ p94

標準和名クエと標準和名アラとは同じハタの仲間だが別と画像でわーる。アラのほうがスマートでスズキに近づく。クエは箸袋に魚拓風に印刷があるが、灰褐色の体に6~7本の暗色横帯がやや斜めに走る。水揚げ後は不明瞭になるし、老成すると消えるというが、そうなるとアラと表皮は区別つかない。どっちにしてもうんまいのでこりはまあよかろう。

褐色系で横帯のあるハタは他にマハタ、マハタモドキ、アオハタといる。箸袋の印刷はむしろマハタに近いが、ご当地でクエはマハタのことかも。としてもこりまたうんまいし、旬は夏というから季節的にはむしろグー。アオハタだと味は落ちるという。

当店のはおばちゃんがアラと言ったのが気になるにー。え、そこ?ま、切り身で区別はつかんね。サカナくんじゃないからいちーち食べ比べてみたことなんかないし。

九州では上記クエなどさらに赤色系、斑点、網目文様などなどを含めハタの仲間をじぇんぶアラと呼ぶ。唐津の祭のごちそうででっかいのを丸ごと煮付にするアラは標準和名アラなのだろうか。

標準和名クエなのかより気になることをこの後花園館(別項)できいた。地元有田川で鮎釣りはもちろん海釣りまでやるシトから「冷凍保存じゃないの」。クエはともかくアラの大物はなーなか獲れない、ごっつう高いとTVでやっていたような。年中安定して客に提供するにはそうかも。けど拙の舌や眼などたいしたもんではないが、解凍ぽくはなかったね。