広島県福山市沼隈町能登原阿伏兎(アブト)1427-1
阿伏兎岬の先端にあるので一名阿伏兎観音。
1570年 施主毛利輝元 重要文化財
航海の安全を祈願して開基されたそうな。ジッサイ御燈明をあげていれば灯台の役割を果たしていたでしょう。
鞆の浦(ここも風光明媚で歴史遺産も多い。)と尾道(ゆうまでもなく国宝・重文だらけ)とを結ぶ遊覧船内から眺めることもできるようです。が、やあり現物をふんでみたいとなるとまずJR山陽本線松永駅へ。

南口から鞆鉄バス鞆車庫行きであぶと観音下車550円2013年(時刻表同バスHPご参照)。

歩いて15分、途中に海釣りや磯遊びの客目当てらしき旅館(魚がうんまいかも)があります。
寺域に入るには100円。

上屋のついた石段を登ります。

お堂本体から眺めると対岸石塔の所まで遊歩道があるのがわーります。

観音堂正面。子宝祈願か母乳祈願かおっぱいをつけた絵馬がたくさん奉納されています。

おっぱいを背に座って春の瀬戸内海のキラキラ光る波頭を眺めているとひねもすのたりのたりかなで眠たくなってきます。母親の胎の羊水に漂っているのはこんなふう?
流産は親御さんにとっては残念至極でしょうが、赤ちゃんは生まれてこないほうが幸せなのかもしれない。やたら泣くのは母の胎内から出ちまったから。生まれてしまうと何もしないで生きてはいけない。どんなに努力しようが老、病、死を免れえないとわーってしまう。そしてどうしようとなぜか寂しい。最愛の異性と相思相愛でも。
♪うまれた時が悪いのか
 それとも俺が悪いのか
 この世に生んだお母さん
 あなたの愛につつまれて
 何も知らずに生きてゆくなら
 それはやさしいことだけど
ここの周囲の板張りはやや外に向かって低く傾斜しています。さらに欄干は低い。雨が降っているときぐるっと回るならすべらないようご注意。晴れてても酔っぱらってふざけたりしちゃだめよ。
ほらね、ただのお遊びさえめんどいでしょ。

石塔のある場所まで行くと全景がよく見えます。絶壁の上一部石垣を築いて建っています。

参詣者2組4名