夏の終わりをしんみり感じさせる蔓草(クレマチス類)。子供の頃は両親実家のある瀬戸内の島のため池の堤に真っ白くこの花が群れ咲くようになるとそろそろ夏休みの終わりで家に帰らなくちゃならないかとさびしくなったものです。そこのは草刈りがされることもあり座布団状にまとまっていましたが、じゃまされないとけっこう伸び拡がります(わが家のは軽く4m超)。落葉しますが、多年生で茎が根元に近い部分は籐のように太くなっていきます。山野に普通ですが、東京、中央線沿いでは立川以西の線路敷きに閉じ込められているようです。この洋種フラミュラは花に香気があり垣根に用いられます。本種もうっすら香気があり、地方ではありふれているのでともかく都会地では何も洋種に劣る所ない本種がお薦めです。名は仙人草でしょうが謂れは不明とされています。果実に宿存する花柱が伸びて羽毛状になり仙人の白い髭みたいだからではないでしょうか。花序の花1ヶあたり5、6本3cmばかりの銀色に輝く毛がついている様子をご想像ください、もじゃもじゃでしょう。その果実は地に落ちると簡単に芽吹きます。田舎のあちこちで見るのも当然と思います。

 

 

 

 

キンポウゲ科
日向 庭土
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枯死

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